TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


アラトリステ(2006年)


ALATRISTE/スペイン

監督:アグスティン・ディアス・ヤネス

<キャスト>  ディエゴ・アラトリステ:ヴィゴ・モーテンセン  グアダルメディーナ伯爵:エドゥアルド・ノリエガ  イニゴ・バルボア:ウナクス・ウガルデ  オリバーレス伯爵:ハビエル・カマラ  アンヘリカ・アルケサル:エレナ・アナヤ  マリア:アリアドナ・ヒル 他

2008年劇場公開(アートポート)



Alatriste Trailer (German)



舞台は17世紀のスペイン。16世紀末のアルマダの海戦に敗れたとはいえ、スペインは依然超大国だった。その大国を支えるスペインの傭兵たち。主人公アラトリステは架空の人物ではあるが、実際に起こった戦争やスペインを舞台に愛と冒険の物語となっている。時の国王フェリペ4世は国政に関心を持たず、宰相オリバーレスに一任する有様だった。スペインが超大国の座から崩れ落ちていく、ヨーロッパにとっては戦火の収まらない暗黒の時代を舞台に一介の剣士の姿を通じ、その暗い時代を描いた作品になっていると感じた。


17世紀、戦場で戦友を失ったアラトリステは、戦友の息子イニゴを引き取った。勇敢な兵士で、13歳の時から戦争に関わっていたアラトリステは、望もうと思えば出世することも可能な勇敢な男だったが気位の高さから、時に地位の高い貴族相手でもいざこざを起こすこともあり、今は困窮を極め、時には暗殺稼業で金を得ていた。ある時、アラトリステは、2人のイギリス人を暗殺するよう依頼を受ける。この相手に違和感を感じたアラトリステは独断で2人を助けてしまう。実はこの2人はイギリスの重要人物で、スペイン国王にあるメッセージを届けに来ていたのだった。このことで、依頼主の恨みを買ったアラトリステはイニゴを連れフランドルの戦場に向かう。


帰国したアラトリステは、宰相オリバーレスからある依頼を受ける。その件に関わる中には、かつての事件に関わった顔もあった。そんな中、アラトリステは、女優のマリアと。イニゴは貴族の娘のアンヘリカと、逢瀬を重ねていた。


原作は未読なので何とも言えないが、何だかひどく疲れる作品だったという印象を受けた。話が妙に唐突で、分かりにくい印象を受けた。時代背景も含めて、少し説明不足じゃないかと思う。正直なところ、一体誰と誰が戦っているのかよくわからないまま物語が進んで行っている印象を受ける。


映像などは中・近世のスペインのダークな雰囲気を感じさせてくれる。戦場や決闘での荒々しさ、マリアとアラトリステの悲恋。繊細な演技で魅了してくれる。多少の分かりにくさはあったかもしれないが、それでも十分魅力的な歴史劇だと思う。


おススメ度: ヴィゴ・モーテンセンが何だかかっこよかったなあというのが最後の感想。作品のテーマはプライドとか誇りとかそういうものだろうと思う。誇り高いアラトリステの生き方と、衰えていくスペイン王国とが重なり、何とも言えない感情を抱いた。おススメ度はとしている。作品自体の感想とはあまり関係ないかもしれないが、最後にスペインの密集陣形(テルシオ)による戦闘場面が出てきて個人的にはおおっ!と思ったものだった。




【関連商品】




【原作】