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歴史映画紹介


オーストラリア(2008年)


AUSTRALIA/オーストラリア

監督:バズ・ラーマン

<キャスト>  レディ・サラ・シュレイ:ニコール・キッドマン ドローヴァー:ヒュー・ジャックマン ニール・フレッチャー:デヴィッド・ウェンハム キング・カーニー:ブライアン・ブラウン 他

2009年劇場公開(FOX)



「オーストラリア」本予告



第二次世界大戦勃発直前のオーストラリアを舞台に、上流家庭のレディと、粗野な牛追いの男とのラブストーリー。


白人が描いた対日戦の映画と聞くと、どうも2001年の『パールハーバー』を思い出して身構えてしまう。大戦中、日本は1942年2月から1943年11月にかけて北オーストラリアを空襲している。連合国軍に北オーストラリアの基地を使用させないためのものであり、その数は分かっているだけで100回近くにもなるという。


作品自体は、比較的長い映画だったものの、前半で農場を取り戻す話が描かれ、後半で第二次世界大戦が描かれる。イギリスからやってきた貴婦人と現地の粗野な青年。そこにアボリジニの少年の成長の物語をからませる。構成を前半後半ではっきり分けたおかげか、時間は長かったものの、あまり長いという印象を受けなかった。後半では戦争が勃発し、“悪役”として日本軍が登場し、引き裂かれた愛する者たち障害として登場し、アボリジニを殺害する場面が描かれる。まぁ、物語には適役が必要だし、それが日本軍だっただけ、という話ではあるのだけれど、日本人には不快に感じ、“反日的”と感じる人も出てくるのかもしれない。とりあえず、日本軍は対オーストラリアにおいて、上陸作戦は行っていないことは書いておく。


全体的に何が描きたかったのかよく分からなかったのはストーリーがあまりに手垢がついた平凡なものだったせいだろうか。身分違いの愛、神秘的なアボリジニ文化、オーストラリアの雄大な自然。人種間、男女間、本国とオーストラリアという地域間の差別。そして戦争。詰め込みたいものを全部積め込んだという印象を受けたが、結果的に全体的に焦点が定まらない印象を受けた。……反日的に感じてしまった理由は、そうやって作ってきた伏線の収束を日本軍を悪役にすることで達成しているためだろう。


おススメ度: どうも、反日的かどうか、という部分にばかり気を取られた見方をしてしまったが、全体的に見て公平に描かれた映画だと思う。ただ、日本で公開されたものは反日的な部分はかなりカットされているなどという話を聞いたことがあるような気がするので、あくまでも日本国内で見られるものに関しては、だが。とはいえ、全体的にまとまりのない冗長な印象はぬぐえなかったので、おススメ度はDにしておく。




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