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歴史映画紹介


アガサ・クリスティー〜謎の失踪 失われた記憶〜(2004年)


Agatha Christie: A Life in Pictures/イギリス

演出・脚本:リチャード・カーソン・スミス

<キャスト>  オリヴィア・ウィリアムズ  アンナ・マッセイ  レイモンド・クルサード  スティーヴン・ボクサー  アンソニー・オドネル 他

TVM


【アガサ・クリスティ失踪事件(Agatha Eleven Missing)】  1926年12月3日、ロンドン近郊に住んでいた当時36歳のアガサ・クリスティ(1890年〜1976年。世界的なベストセラー推理小説を数々発表し、ミステリーの女王と称された女流作家)が1926年12月3日、自宅を出た後、事故を起こした車を残して行方不明となった事件。この当時、『アクロイド殺人事件』がベストセラーになるなど作家としての成功を収め始めていた反面、私生活では母親の死や夫に愛人が発覚するなど不幸な出来事が重なった。11日後にヨークシャーのホテルに偽名で滞在しているところが発見された。アガサは記憶を失い自分が誰だかわからない状態になっていたと弁明し、それ以外の可能性を否定し続けた。その為、記憶喪失というのが公式見解ではあるが、疑問符をつけるクリスティ研究者も多い。なお、夫のアーチボルトとは1928年に離婚している。


この『アガサ・クリスティ〜謎の失踪 失われた記憶〜』は2004年にイギリスで製作されたテレビドラマ。内容そのものは、72歳のアガサと36歳の失踪事件直後のアガサによる回想の形をとりながら、小説家を志向したきっかけ、夫のアーチボルトとの出会い、夫の不倫の発覚といったアガサの生涯と彼女を取り巻く出来事に触れながら、あの失踪事件へと物語が進んでいく。ドラマそのものは本人の自伝や伝記など“公式”とされている作品を基にした実録ドラマで、失踪事件に関しても本人の声明どおりの“定説”が扱われている。


おススメ度: 内容そのものについては、大胆や推論などが取り込まれているわけでもなく、エンターテイメント作品としては実録ドラマ、再現ドラマの域を出ていないように感じるが、失踪したアガサの捜索に関わった警部の視点に移ったり、失踪中のアガサにたどり着いた新聞記者に移ったりと、手の込んだつくりになっている。それでいて最後まで破綻することなく見させてくれる良策であると思う。隠れた名作といってもよいように思うので、おススメ度はCにしておく。




【アガサ・クリスティ関連】