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歴史映画紹介


日本海大海戦(1969年)


Battle Of The Japan Sea/日本

監督:丸山誠治

<キャスト>  東郷平八郎(連合艦隊司令長官):三船敏郎  広瀬武雄少佐:加山雄三  明石大佐:仲代達也  津野田参謀:平田昭彦 他

1969年劇場公開(東宝)


日露戦争(1904年〜1905年)では大日本帝国はロシアと戦い、西欧列強と肩を並べる実力を有したことを証明した。満州国建国を確立し、朝鮮併合への道を開いた。ロシアはこの後共産主義革命がおこり共産主義国家へと生まれ変わる。大日本帝国は、第一次世界大戦を経て世界の大国へと駆け上がるものの太平洋戦争で敗北し、アメリカの占領下におかれ日本国へと生まれ変わった。最近では日本がアメリカと戦争したことすら知らない大学生もいるそうだ。特殊なごく一部の不勉強な学生が、過剰に一般化されているだけなんだろうけれど……。

物語は日露戦争の始まりから、日露戦争最大のハイライト日本海海戦までの物語。大陸へと手を伸ばす日本は、その権益を巡り、大国ロシアと戦うことになる。旅順攻略戦、奉天会戦で多大な犠牲を払いながらもロシアを破った大日本帝国に、ロシアのバルチック艦隊が迫っていた。

帝国の軍人が高潔に描かれすぎているとか、日本の大陸への侵略の様子が希薄だとか、戦争の原因がロシアにだけあった様に見えるとか、そういう部分を毛嫌いする人もいるかもしれない。とはいえ、この映画を見て軍国主義者になるような人間がいたら、はっきりいって教育が悪い。たった2時間ほどの映画を見て人生観が変わるとすれば、最初っからそんなもの持っていなかっただけで、この映画を見て知ることのできる歴史的事実といったらせいぜい日本が昔ロシアと戦争をしたってことを再確認できるくらい。日露戦争は、この作品で描かれているようにロシアの極東における南下政策を日本の抵抗に遭い頓挫させたという一面はあるが、イギリスやドイツなどロシアの軍事力を弱体化させたいと考えるヨーロッパの列強の代理戦争でもあった。なかなか、この映画だけでは当時の世界の中でのこの戦争の位置づけは見えてこないが、日露戦争に興味を持てる作品でもあると感じる。

往年の名優、三船敏郎ら豪華なメンバーがずらりと並ぶ。昭和の日本映画界の重厚さが感じられた。そして一番の見せ場は、艦隊同士の大海戦。大砲の撃ち合いは冗漫なものになりかねないと思うが、この作品では迫力ある映像に仕上がっている。ぜひスクリーンで見てみたかったなあと思う。日本特撮映画のパイオニア、円谷英二の遺作となった作品でもある。

おススメ度: 日本海海戦の艦隊戦の映像はさすがの一言。40年以上昔の特撮技術でよくぞここまで。昭和の日本映画の凄さを感じさせてくれる。おススメ度はにしている。




【日本海海戦関係】