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歴史映画紹介


コロンブス(1992年)


Christopher Columbus the Discoverry/アメリカ

監督:ジョン・グレン

<キャスト>  ジョージ・コラフェイス  キャサリン・セタ・ジョーンズ  マーロン・ブランド 他

1992年劇場公開(東宝東和)


この作品が製作された1992年はスペインの年だった。バルセロナオリンピックが開催され、コロンブスの新大陸到達500周年が盛大に記念された。日本でも一時的なスペインブームが起き、様々なスペイン本が刊行された。もとは、新大陸”発見”500周年とされていたが、南米諸国からの抗議があり、”到達”に改められた経緯がある。コロンブスのアメリカ大陸到達は、原住民の人権はおろか、人格を無視した侵略、略奪、植民地化の端緒である。歴史上の評価はとにかく、ヨーロッパが世界史の主役となる出来事だった。コロンブスの功績は別として、そう遠くないときに、誰かが成したことだろう。しかし、その後の歴史を見たときに、アメリカ大陸で起きた悲劇を考えると、せめて大陸にコロンブスの名が付かなかったのは彼にとって幸運だったとも思える。


この作品では、ジェノバ人のコロンブスがエーゲ海のキロス島で一枚の地図を買い求めることから物語は始まる。ルネサンスを経て、造船、航海の技術は格段に進歩したものの、大切な香辛料を海上を使って運搬するための航路は確立されてないなかった。アフリカの南東を回りインドへの航路を模索していたのはポルトガルで、スペインは国内のイスラム教徒対策に手一杯だった。西回りでインドを目指せばわずか3000マイルと考えたコロンブスはその計画をまずポルトガルに持ち込むが、見返りとして要求したものが大きすぎたこともあり断られる。その次に向かったスペインでも一度は断られてしまう。キリスト教にとって大洋を超えるというのは夢物語でもあり神への冒涜でもあった。しかし、イザベル女王の力添えもあって、三隻の船と乗組員を確保する事ができた。いよいよ出航したコロンブスたちだったが、一向に陸地が見えてこず、終わりの見ない航海に船乗りたちの不安は蓄積された。そして、出航して30日余が過ぎ、船乗りたちの精神的不安はピークに達する。反乱が起こったのだ。コロンブスは、後3日だけ前進し、4日目の朝が来ても何も見つからなかった場合、引き返すことに同意せざるを得なくなる。


コロンブスの晩年は不遇だった。その後、三度の航海ではたいした実績を上げることはできず、入植地での実権もどんどん失っていく。この作品はコロンブスの最初の航海を、様々な艱難辛苦を乗り越えて成功させ、最も栄光に満ちていたであろう時までを描いている。しかし、スペインに成果を報告に凱旋し熱烈な歓迎を受けている頃、入植地に残してきた部下は仲間割れを起こし、原住民によって皆殺しにされ、入植地は破壊された。その時、彼の運命は決まっていたのかもしれない。


おススメ度: コロンブスの物語という以外ではまぁこんなものかなぁと思う。冒険者ものによくあるストーリーだったと思うし、それほど傑出した部分もない作品だと感じたこともあり、おススメ度はにしている。




【コロンブス関係】