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歴史映画紹介


敬愛なるベートーヴェン(2006年)


Copying Beethoven/イギリス・ハンガリー

監督:アニエスカ・ホランド

<キャスト>  ベートーヴェン:エド・ハリス  アンナ・ホルツ:ダイアン・クルーガー  マルティン:マシュー・グード  カール:ジョー・アンダーソン 他

2006年劇場公開(東宝新社)



映画 「敬愛なるベートーヴェン」 (06 英洪/日本公開0612) 予告編



19世紀前半。文化の都ウィーンを舞台に偉大な作曲家として名を残すベートーヴェンと、彼に師事することになった写譜士(コピスト)の女性との心の交流の物語。難聴という作曲家にとっては絶望的なハンデを抱え、時に感情的に他人を罵り倒し、自らを神の代弁者たろうとするベートーヴェンと、そんな彼に尊敬の念を抱き、ベートーヴェンの孤独を受け入れ支えた女性アンナ・ホルツ(モデルはいるものの彼女自身は架空の人物)の物語。2人は、感情のぶつかり合いを乗り越えて名曲第九を完成させる。映像も、物語も、とても美しい作品になっている。


観ていて、主人公2人は好演していると思うが、脚本に問題を感じる。特にベートーヴェンが、偏屈さと社交性をかねそろえた多重人格者に思える。


一番の見せ場は第九の演奏場面。難聴で指揮棒を振ることも出来ないベートーヴェンのために、アンナが必死に拍子を取ってその指揮を助ける。2人の様子がくるくると映し出され、魂が一つになったと感じる場面。オレンジ色の光源に彩られ、アンナを演じるダイアン・クルーガーが艶っぽい。


その後に20分ほど、アンナの大フーガを完成させるくだりや、アンナの恋人の橋の模型を破壊するくだりなどがエピソードに上がっているがいかにも継ぎ足しという気がする。大フーガが響く中、病床のベートーヴェンの元へアンナが駆けつける場面を冒頭に置いたせいで、導入部が分かりづらくなっている。あの場面はエンディングに持ってきたほうがよかったと感じた。


おススメ度: 音楽に造詣のある方なら楽しめるのかもしれない。個人的には、ベートーヴェンの伝記物としてはちょっと物足りなく感じた。おススメ度はにしている。




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