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歴史映画紹介


バーダー・マインホフ 理想の果てに(2008年)


DER BAADER MEINHOF KOMPLEX/ドイツ・フランス・チェコ

監督:ウーリー・エデル

<キャスト>  ウルリケ・マインホフ:マルティナ・ゲデック  アンドレアス・バーダー:モーリッツ・ブライブトロイ  グドルン・エンスリン:ヨハンナ・ヴォカレク  ブリギッテ・モーンハウプト:ナディヤ・ウール 他

2009年劇場公開(ムービアイ)


60年代後半、世界中の若者の間に急速に広まった過激な反帝国主義的な運動。このサイトでも、70年代日本の社会運動をテーマにした映画をいくつか紹介している。この映画で取り上げられているのがドイツ赤軍(Rote Armee Fraktion、RAF)。この映画はRFFの10年に及ぶ闘争、過激化と孤立、そして崩壊までの道筋を描いた実録ドラマになっている。


このRAFだが、バーダー・マインホフ・グルッペという名義でも活動していた。これはグループの中心となったウルリケ・マインホフとアンドレアス・バーダーの名前からとったもの。


始まりは1967年6月の西ベルリン。反米を掲げるデモのさなかに学生の1人が警官に射殺された。現場を取材したジャーナリストのウルリケ・マインホフは国家権力への疑問を抱き、左翼活動に傾倒していく。翌年、アンドレアス・バーダーは恋人のグドルン・エンスリンと共にベトナム戦争に抗議してデパートに放火して逮捕された。2人の理想に触発されたウルリケは、彼らの脱走に協力し、2人とともに暴力による抵抗運動に身を投じる決意を固める。


1970年代の良くも悪くも熱い時代を描いた映画として、当時の西ドイツの雰囲気も伝わってくる映画になっているという印象を感じた。ただ、この映画はひどく実験的な映画だという印象を受けた。中心になる人物はいるものの特定の主人公は存在せず、ストーリー構成も物語の形がないように見える。娯楽要素はなく、淡々と史実を追おうとしている印象を受ける。ひどく重い映画だったというのが、見た後の一番の印象。


おススメ度: おススメ度はにしているが人によって評価の分かれる映画だろうと思う。実際、よく見に行く映画レビューを集めているサイトでも、肯定的というか評価の高い人が多い。ただ、個人的に、映画の評価はまず面白いことというのが前提としてある。客観的に過ぎると言うべきか商業成功を度外視しすぎと思うべきか、もちろん、この映画からエネルギーを感じなかったわけではないが少なくとも面白い映画ではないように思う。ただ、テロリストという連中の思考がいかに身勝手なものかははっきりと見えてきた。