TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


会議は踊る(1931年)


DER KONGRESS TANZT/ドイツ

監督:エリック・シャレル

<キャスト>   ヴィリー・フリッチ  リリアン・ハーヴェイ  コンラート・ファイト 他

1934年劇場公開(東和)


ウィーン会議はナポレオン戦争の後期、ナポレオンが失脚しタレーランの臨時政府によってエルバ島に流刑にされた後、1814年からヨーロッパ中の君主たちが集まってフランスの占領下にあった領土の再配分と新しいヨーロッパのありかたを話し合った。合計140を超える王国や公国の君主や代表が集まったが、その中でも開催国のオーストリア、大国のプロイセン、イギリス、ロシア、そして敗戦国のフランスの五国委員会がリーダーシップを握っていた。フランスが入っているのは意外だが、タレーランが歴史上最高レベルの外交官の一人として讃えられる人物だったのはフランスには幸いだったのか。とにかく集まった顔ぶれも顔ぶれで、たびたび会議は停滞した。オーストリア宰相メッテルニッヒは、局面打開のために舞踏会を催し、君主や代表たちは社交に忙しかった。その様子を揶揄して『会議は踊る。されど進まず。』と言われた。


この作品では、会議の主要国のロシア皇帝アレクサンドル1世が、町で見かけて気に入った町娘に一時だけのおしのびの恋をするというミュージカル。ウィーン会議の裏話的な話になっており、会議の模様や、様々な国々の策謀、会議の結果などはあまり描かれていないが、ナポレオンが消えて浮かれ切ったヨーロッパ君主の姿が、アレクサンドル1世の姿を通して描かれていると感じた。


おススメ度: ユーモアたっぷりでロマンチックな作品で、製作されたのは1931年という古典の名作。この当時のドイツは第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約で多額の賠償金の支払いに追われ、1929年10月のアメリカ、ウォール街の株価大暴落(暗黒の木曜日)に端を発した世界恐慌はドイツを直撃した。1933年にはナチスが政権を取り、暗黒へと突き進んでいた時代。そんな時代にもこういう作品が作られていた事実にも驚きを感じた。おススメ度はにしている。




【ウィーン会議関係】