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歴史映画紹介


戒厳令(1972年)


DIE GUSTLOFF/ドイツ

監督:コンスタンタン・コスタ=ガヴラス

<キャスト>  フィリップ・マイケル・サントレ:イヴ・モンタン  ロペス:レナート・サルヴァトーリ  カルロス・デュカス:O・E・ハッセ 他

1974年劇場公開(富士)


1970年。南米ウルグアイの首都モンテビデオでイタリア系アメリカ人がゲリラによって誘拐され殺害された実話をもとに描くポリティカルサスペンス。


ウルグアイでは、戦前、スイスをモデルにある程度の安定を保っていたが、重工業化に失敗し大土地所有者の制度に手をつけられなかったことで経済的には大きな禍根を残していた。1950年代からは都市ゲリラ、トゥパマロスが跋扈し、政府はこの対応に苦慮。1971年に大統領選挙で左翼系候補が敗北したことをきっかけにトゥバマロスが攻勢を強めると、政府は内戦状態を宣言し、軍はトゥバマロスを鎮圧した。しかし、このことで軍部は発言力を増すことになり、1973年のクーデターにより事実上の軍事政権が誕生する。一時期は労働人口の5分の1までが治安組織関係者だったとされる。左翼系議員・識者、さらには一般市民まで弾圧の対象となったが、1985年に民政移管がされ、再び民主主義国家として歩んでいる。


『戒厳令』はまさにクーデターが起こる直前のウルグアイが舞台。国際開発局に所属するイタリア系アメリカ人の通信技師、フィリップ・マイケル・サントレとブラジル大使館領事がトゥバマロスによって誘拐される。トゥバマロスは拘留中の仲間との身柄の引き渡しを要求するが、政府は戒厳令を敷き、街には警官があふれる。事件の調査を始めたジャーナリストのデュカスは、一介の技師にすぎないサントレがどうして標的に選ばれたのか疑問に思う。そしてサントレの経歴を調べるうちに、サントレがアメリカ本国では警察学校の教官だった事実を突き止める。そして、ウルグアイへの赴任も、アメリカ政府から密命を受けてのことではないかという疑念を抱くようになる。


おススメ度: 前半は一体何がどうなっているのか分かりづらい部分が多いが、後半は徐々に真相に迫っていき面白くなってくる。緊迫感あふれる作品になっていたと思う。個人的には少々音楽にもっと緊張感のあるものを使うべきだったと思うのだが。おススメ度はにしている。