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歴史映画紹介


エル・シド(1961年)


ElCid/アメリカ

監督:アンソニー・マン

<キャスト>  エル・シド:チャールトン・ヘストン  シメン:ソフィア・ローレン  オルドネス伯爵:ラフ・ヴァローネ  ウラーカ王女:ジュネヴィエーヴ・バージュ  ベン・ユサフ:ハーバート・ロム 他

1962年劇場公開(COL)



エル・シド 予告編



11、12世紀の、スペインの英雄、エル・シドの物語。本名はロドリゴ・ディアス。エル・シドとはイスラムの言葉で主君とか指揮官とか司令官という意味があるそうだ。国王アルフォンソ6世の家臣として武勇を振るうものの、王の不興をかい追放される。その後、イスラム緒王の下で活躍し、エル・シドと尊称された。12世紀の文学にも登場し、中世の英雄として、その名を留める。長い、スペイン国土回復運動の1ページである。


物語はイスラム教徒・ムーア人がイベリア半島へと攻め込んでくるところから始まる。カスティリヤとアラゴンを仲たがいさせその力の衰えを待ち、攻め入ろうとする指導者ベン・ユサフ。主人公ロドリゴは、婚約者シメラのところへ向かう途中、イスラム勢力に襲われる町を助け、王たちを捕虜にする。しかし、彼らを赦し、縄を解いてしまったため、カスティリア国王やシメンの父親の怒りをかい、縁談は破棄されてしまう。しかも、誤ってシメンの父を殺害してしまったため、シメンにまで恨まれることになってしまう。


何とか、汚名を返上しようとし、命を掛けた戦いを続け、カスティリア王からも絶大な信頼を置かれるようになるロドリゴだったが、その王が死んだことで王位継承のごたごたに巻き込まれ、カスティリアを追放されてしまう。全てを失ったかに思えたロドリゴだったが、彼を思ってくるものもいた。シメンは彼の人柄を失うことができず、許しを乞い、ロドリゴに同行することを申し出る。ロドリゴについていこうという者は彼女だけではない。多くの兵たちも、ロドリゴを追って続々と駆けつけてきた。そして、再びロドリゴが立つときが来た。ベン・ユサフが乗り込んできたのだ。ロドリゴは最大の要所、バレンシア攻略戦に挑む。


1961年の大作映画。エキストラをふんだんに使い、中世スペインを画面の中にしっかりと造り出している。単純な、イスラム教徒対キリスト教徒の構図ではなく、スペインをその両者がともに生きられる平和な国にしようとした気高い英雄と、いかなる逆境にあろうとも、その妻である誇りを失わなかったシメンの物語である。


とはいえ、全編184分という時間は、少々冗漫で長く感じてしまった。もう少し、絞れる部分はあったようにも思う。


おススメ度: レキンコスタってこんなに清々しいものでもなかったと思うのだが……。史実としては滅茶苦茶なんだろうが、なかなかおススメ。ただ1950年代〜1960年代の古き良き時代のハリウッドの歴史大作。おススメ度はとしている。




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