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歴史小話


初めての電気椅子による処刑風景



アメリカで最初の電気椅子による死刑が執行されたのは、1889年3月29日に内縁の妻を殺害した30歳(死刑執行時)の男性でした。男の弁護団は電気椅子は残酷で異常な刑罰だと抗議しましたが、認められませんでした。

1890年8月6日の処刑の朝、男はは朝5時に起こされて、白いシャツにネクタイ、スーツを着せられた。朝食と祈りの後、6時38分、頭髪を剃られて処刑室に入りました。そこには刑務所長が選んだ17人の立会人もいました。男は落ち着いていて、叫びもせず、泣きもせず、いかなる抵抗もしなかったと、伝えられます。

死刑執行の合図が前日に馬を絶命させることに成功していたこの電気椅子に固定された男は、最後まで落ちついて「のんびり、ちゃんとやってください。私は急いでいませんから」と言ったと伝えられます。

発電機には1000ボルト充電されており、それで十分、失神させて死に至らしめることができると考えられていましたが、17秒にわたり電流を流されたにもかかわらず男は絶命していませんでした。この間、肉の焼ける匂いに耐えかねて部屋を逃げ出す者も複数いたと伝えられます。

さらに電流が流され、皮膚下の血管が破裂・出血し、男の体は燃えだしました。最終的に絶命するまでに、約8分間を要したと伝えられます。最初の電気椅子の処刑は、死刑囚を絶命させるには至りましたが、そのあまりの惨状に立会っていた記者の1人は「恐ろしい光景だ。絞首刑よりはるかに悪い」と語ったと伝えられます。