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歴史映画紹介


誰が為に鐘は鳴る(1943年)


For Whom The Tolls/アメリカ
監督:サム・ウッド

<キャスト>  ロバート・ジョーダン:ゲイリー・クーパー  マリア:イングリッド・バーグマン  パブロ:エイキム・タミロフ 他

1952年劇場公開(PAR)



誰が為に鐘は鳴る 予告編



【スペイン内戦】 1936年7月〜1939年3月に起こったスペインの内戦。36年2月の総選挙で左翼の人民戦線派が勝利すると右左両陣営の対立が激化する。36年7月17日に軍部のクーデターが勃発すると、政府も人民に武装と決起を認め軍の反乱と対決する。反乱はクーデターとしては失敗し、フランコ将軍らが指揮を執る軍部はドイツ・イタリアのファシズム国家の支援を受け、人民戦線をソ連を中心に国際義勇軍が支援する。最終的には反乱軍側が勝利しフランコ将軍による独裁政治が幕を開ける。戦時中中立を守ったフランコ将軍は、戦後アメリカを中心としたNATO(北大西洋条約機構)と同盟関係を結び、1970年代まで独裁政権を維持する。


内戦時代のスペインを舞台にしたヘミングウェイの名作を映画化した作品。ゲリラ活動に参加し、列車を止めるために橋の爆破を計画するアメリカ人青年のロバートとゲリラと共に生活する美しい娘、マリアとの悲恋の物語。ロバートとマリアの悲恋を中心に、内戦下のスペインを舞台に混乱の時代を描いている。


確かに歴史に残る名作ではある。ただ、第二次世界大戦直前の内戦下という混乱の時代を描いているので観ているこっちも大混乱という感じもしていた。一体的が誰で味方が誰で? なんて思いつつ観ていた場面もあった。状況説明や人物の紹介を冗長に感じたり、ロバートとマリアの淡い恋を描いている場面が緊迫感がそいでいるような印象を受ける。


しかし、戦闘の場面や列車爆破の場面が始まると、否応なく緊張感は高まる。戦いに挑んだゲリラたちは死をもいとわない戦いをみせる。エイキム・タミロフが演じるパブロの敵に対する容赦のなさや人間としての弱さや、いざというときの仲間への犠牲的な献身……いくつもの顔を持つ男を見事に演じている。その割に、ゲイリー・クーパーの演じるロバート・ジョーダンはひどく平坦でよく言えばクールなんだろうが……。イングリッド・バーグマンを前面に押し出しすぎて、クーパーはあまり個性のない男にせざるを得なかったのではないだろうか、などと感じてしまった。


おススメ度: スペイン内戦の一場面を描いた作品だが、メインとなっているのはロバートとマリアの恋愛話。そのため、観ていて分かりづらく感じることがよくあった。……ロバートは一体誰の(何の)ために戦ってたんだ? とか最後は訳わからんと頭を抱えてしまった。時代背景は最初に勉強したほうがいいかもしれない。それでも、まぎれない名作と思うので、おススメ度はとしている。




【原作】