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歴史映画紹介


ヒトラーコード39(2009年)



GLORIOUS39/イギリス

監督:スティーヴン・ポリアコフ

<キャスト>アン:ロモーラ・ガライ  アレクサンダー:ビル・ナイ  現在のウォルター:クリストファー・リー  セリア:ジュノー・テンプル  ラルフ:エディ・レッドメイン 他

劇場未公開



Glorious 39 (2009) Trailer



1939年のイギリスを舞台にしたサスペンス作品。1939年のドイツのポーランド侵攻直前のイギリスを舞台にした作品。偶然見つけた二枚のレコードをきっかけに、ある秘密組織の陰謀の一端を覗いてしまった女性の周りで次々と事件が起きていく。その真相を探っていくうちに彼女がたどり着いたある大きな秘密とは……。ちなみに2013年4月にWOWOWで放送されたときには、『ブラック・レコード〜禁じられた記録〜』の邦題が付けられた。


物語の始まりはマイケル・ウォルトンという青年が、ウォルターとオリヴァーのペイジ兄弟を訪ねて来たところから。彼はペイジ兄弟の従妹のセリアの孫であり、セリアの姉であるアンのことについて知りたがっていた。それはもう70年も昔のこと。当時を知る者はもはやペイジ兄弟の他にはいなくなってしまっていた。2人は語り始める。1939年の夏の出来事を――。


ヨーロッパではナチスドイツがポーランドへ進攻しようとしており、イギリスも無関心ではいられなかくなっていた。アンは名門キース家の長女として暮らしていた。父親のアレクサンダーは有名な議員であり弟と妹がいた。アンは養女だったが、弟とも妹とも仲良く暮らしていた。しかし、郊外の屋敷の倉庫で見つけたレコードが、彼女の幸福な生活を一変させる。その中には会議の様子と思われる会話が録音されていた。時同じくして、家族ぐるみで親しくしていた若手議員ヘクターが謎の死を遂げる。公式には自殺とされたが、彼は対独強硬派の一人であり、レコードの内容がその死に関係しているのでは? と考えたアンは、それを友人の俳優ギルバートに託すが、彼もまた殺害されてしまう。


この作品の背景になってくるのは、ドイツに資金を提供して融和政策を取ろうとするチェンバレン首相を中心とした勢力と、軍事介入も含めた強行策をもってドイツの領土拡大意思を頓挫させようというチャーチル(後の首相)を中心とした勢力との対立構図である。そしてアンはチェンバレン・シンパの秘密組織の暗躍に巻き込まれ、家族も誰も信じられなくなっていく。1939年9月のドイツのポーランド侵攻をきっかけにしてフランスとともにドイツに宣戦布告した。結論だけで見れば、チェンバレン・シンパの策動は失敗に終わるのだが、序盤はイギリス・フランスとも劣勢に立たされ、フランスはパリを陥落させられた。1941年12月にはドイツがアメリカに宣戦布告。反転攻勢が始まるのは1944年6月のノルマンディー上陸作戦を待たなければならない。


おススメ度: 何となく微妙、と感じた作品。何かをきっかけにして周囲で事件が次々起こり追い詰められていくヒロイン、というストーリー展開自体は有りがちに感じたからだろうか? 最後のアンとペイジ兄弟の再会で終わっているが、これが何だかすっきりした感じが無かったからかもしれない。再会するべきは、ラルフ、セリアの兄妹であるべきではなかっただろうか。おススメ度はDにしている。