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歴史映画紹介


風と共に去りぬ(1939年)


Gone with the Wind/アメリカ

監督:ヴィクター・フレミング

<キャスト>  スカーレット:ヴィヴィアン・リー  レット・バトラー:クラーク・ゲイブル  アシュレイ:レスリー・ハワード  メラニー:オリヴィア・デ・ハヴィランド 他

1952年劇場公開(MGM)



Gone with the Wind (1939) - Theatrical Trailer - c Selznick International Pictures



1861年から1865年にかけてアメリカ合衆国を二分して争った南北戦争。その前後を通し、人生が180度変わってしまった女性が、力強く生きていく姿を描いている。マーガレット・ミッチェル原作の歴史的名作の映画化。


1939年の作品だが、未だ色あせぬ名作である。60年も昔の作品なんて……と思いつつ4時間のDVDを一気に見通してしまった。


もちろん気に入らない部分もある。例えばリンカーンの奴隷解放宣言と南北戦争の意義について、それほど言及されていないこと。オープニングに出てきた「古きよき南部」「風とともに去ってしまった時代」は、あくまでも上流階級のそれだったと思うのだが。むしろ、登場する黒人の姿を見ていると、黒人は奴隷のままのほうが良かったんだと言っているような気がする。もちろん、心ある白人もいたのだろうが、それでも、少数派だったはずだと思う。


北軍との会戦が近づいていたころ。社交界のアイドルだったスカーレットは、ひそかを思いを寄せているアシュレーが結婚しようとしていることを知る。婚約者はアシュレーの従姉妹のメラニー。スカーレットはパーティの場でその想いを伝えようとした。しかし、想いを伝えられないまま南北戦争が勃発。アシュレーは戦地へと向かう。ヤケになって友人の一人と結婚したスカーレットだったが、結婚相手は戦地で死に、早々に未亡人になってしまう。静養に訪れたアトランタで二人の人物に再会する。一人はメラニー。もう一人はスカーレットが忌み嫌っていたレット・バトラーなる人物だった。やがて、戦火はアトランタにも迫ってくる。そんな中、メラニーの出産のときが迫っていた。


南北戦争はアメリカ史上唯一の内戦である。歴史上、合衆国本土が戦争によってこれほどのダメージを負ったことはないだろう。当時の南部と北部の差は歴然であった。しかし、南部の人間たちはその現実を無視した。そして、悲惨な戦争がおきる。南北戦争は世界の軍事史上重大な意味を持つ戦争だった。莫大な大砲とライフルと弾丸が戦場に持ち込まれ、前線の兵士たちの上には鉄の雨が降り注いだ。


オープニングで華やかな上流貴族たちの生活ぶりが映し出されたことが、後の戦争の悲惨さを増幅させている。大砲の音は街中にも響く。戦地から送り返されてきた苦しむ傷ついた兵士たち。しかし、そんな中だから、生まれたばかりの命が、とても素晴らしいものだと気付く。


そして、生まれ故郷に帰ってきたスカーレットは、必ずや生き延び、運命と戦い抜くことを誓う。物語後半は、戦争が終わり、故郷でスカーレットが、風と共に去ってしまった古きよき時代の時代を夢見て、時に卑怯といわれるような行動をとりながらも再起を図ろうとする姿が描かれている。しかし、彼女は確実に何かを失っていた。


最後にスカーレットは本当に大切なものに気付くのだが……。


おススメ度: やっぱり歴史映画のサイトを紹介している以上、絶対に外せない名作(といってもスルーしているタイトルはかなりあるが。)。実のところを言えば、スカーレットにも、アシュレーにも、メラニーにも、バトラーにも、誰一人共感も感情移入もできなかった。しかし、あれほど長い作品にも関わらず最後まで見通してしまったのは、この作品のもつ力というか魅力であり、この数十年、映画ファンに愛され続けてきた作品だと納得した。おススメ度はにしている。




【原作】