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歴史映画紹介


ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀(2011年)


HINDENBURG/ドイツ

監督:フィリップ・カデルバッハ

<キャスト>  マーテン・クルーガー:マキシミリアン・ジモニシェック  ジェニファー・ヴァンザント:ローレン・リー・スミス  ヘレン・ヴァンザント:グレタ・スカッキ  エドワード・ヴァンザント:ステイシー・キーチ  アルフレート:ヒンネルク・シェーネマン  フリッツ・リッテンベルク:アンドレーアス・ピーチュマン 他

2013年劇場公開(東宝)



映画『ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀』予告編



【ヒンデンブルグ号事故】  1937年5月6日。5月3日にドイツ・フランクフルトを飛び立ち、大西洋を横断してアメリカ合衆国ニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場に着陸しようとしたドイツの硬式飛行船・LZ129ヒンデンブルク号が突如爆発炎上。ヒンデンブルグ号は炎に包まれながら地上へ落ちていった。この事故によって、乗員乗客35名と地上の作業員1名が死亡。この事故によって、大型飛行船の安全性に疑問が持たれ、建造されなくなった。また、当時のドイツはナチスが政権を握っており、アメリカはドイツを警戒しヘリウムガスを禁輸していた。そのため、ヒンデンブルグ号は水素ガスを浮力に利用しており、事故当時は水素ガスの危険性が大きく取りざたされた。ヒンデンブルグ号を建造したツェッペリン社は原因の公表を避けたが、事故直後の実験によって、原因が外皮にあることを掴んでいた。公表されなかった理由は、保険の関係であったとかナチスからの圧力があったなどと言われている。また、爆弾を用いたテロ行為やナチスによる自作自演といった陰謀論も根強い。


この『ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀』は、この事故が政治的陰謀によって仕掛けられた爆弾によるものだったという設定のもと、爆破阻止に奔走する主人公と首謀者の娘とのラブロマンスを描いた、サスペンス作品になっている。もともとは180分間のテレビドラマであり、その後、110分間に編集され、劇場公開となった。現存する資料を当たり、できるだけ忠実に再現したというヒンデンブルグ号は、本作の最大の見どころの一つ。


ツェッペリン社の設計技師であるマーテン・クルーガーが、グライダーを楽しんでいる途中で事故に遭い、湖へと墜落する。そんなマーテンを救助したのがアメリカの石油会社の社長令嬢のジェニファーだった。彼女に一目惚れしたマーテンだったが、彼女にはフリッツという婚約者の存在があった。フリッツの存在を胸の横に置きつつもジェニファーと親しくするようになったマーテン。そんな折、ジェニファーの父のエドワードが倒れ、急遽母親のヘレンとともにアメリカへと帰国することになった。彼女が乗るのは、マーテンも設計に関わったヒンデンブルグ号だった。悲嘆に暮れるマーテンに、上司からある指示が下る。それはジェニファーと母親を搭乗させないようにしろというものだった。急ぎジェニファーたちの元に向かおうとしたマーテンの前にフリッツが立ちはだかり、その混乱の中でマーテンはフリッツを殺害してしまう。犯罪者としてヒンデンブルグ号に乗り込んだマーテンは、そこで恐るべき陰謀が実行に移されようとしていることを知る。ヒンデンブルグ号でジェニファーと再開したマーテンは、ヒンデンブルグ号を、何よりも愛する彼女を救うため、この恐るべき陰謀に立ち向かう。


おススメ度: 飛行機や大型船舶のトラブルパニックものは、閉鎖された空間で、タイムリミットを設定しやすいこともあってか、緊張感を演出しやすい作品だろうと思う。それに、大型のセットなどが必要になるのはわかっているから、一旦企画が通れば、ある程度の陣容での制作が期待できるのも事実だろう。それでかどうかわからないが、個人的には、大型の飛行機、船といったものを舞台にしたパニックムービーでそんなに悪かったと感じた作品に出会った記憶はない……ように思う。本作も、一定水準の作品にはなっていると思う。とはいえ、全体的な緊張感のなさが気になるところなので、おススメ度はCにしておく。




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