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歴史映画紹介


女王フアナ(2001年)


JUANA LA LOCA/スペイン・イタリア・ポルトガル

監督:ビセンテ・アランダ

<キャスト>  フアナ:ピラール・ロペス・デ・アジャラ  フェリペ:ダニエレ・リオッティ  アイサ:マニュエラ・アーキュリ  アルバロ:エロイ・アソリン 他

2004年劇場公開(角川大映映画)



Juana La Loca - Trailer



15世紀末から16世紀初めにかけてのスペイン女王フアナを主人公にした歴史劇。フアナ女王の両親はカスティリーリャ王国のイザベル王女と、アラゴン王国のフェルディナンド王子との間で生まれた。この二人の結婚でスペインはほぼ一つにまとまり、さらに長男の誕生で両国の未来は安泰に思えた。次女フアナは王位継承からはほど遠い存在だったが、王家に生まれた者の常として、政略結婚で神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世の長男フェリペのもとに嫁ぐことになる。フアナの息子、神聖ローマ帝国皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)はハプスブルグ家の善政を築いた人物だが、フアナはアラゴンの国王の父とフランドル人の夫との間で翻弄され、精神に異常をきたしているとして46年もの間、幽閉されることになる。


物語の舞台は15世紀末。フアナ王女が結婚のために海を渡るところから。この結婚に気乗りしなかったフアナだったが、積極的で美貌の貴公子だったフェリペに魅了され、深く愛するようになる。しかし、もともと浮気性だったフェリペに、嫉妬深いフアナは時として常軌を逸した行動を取るようになる。母のイザベル女王が死に、その遺言に従い、フアナがカスティリーリャ王国を引き継ぐが、父のアラゴン王フェルディナンドや夫のフェリペは謀議によってフアナを排除し、自分たちがカスティリーリャを手に入れようと計画する。


文字通り、狂うほどの愛の物語。結構過激な描写も目立つが、フェリペへの一途な愛をピラール・ロペス・デ・アジャラが少女の恋愛から情熱的な愛の表現へと見事に演技していると感じる。映像も美しく歴史的な建築物を取り入れたり、歴史ものらしい衣装は思わず見入ってしまう。


ただ、フアナ女王は、スペイン史においても重要人物。また、この時代はスペインが日の沈まぬ大帝国を築くその直前。そういった時代背景をうまく取り入れて作って欲しかったかなという気もする。


おススメ度: 映像は大変にクォリティの高い作品。しかし、歴史映画として見たとき、政略、謀略に類する部分が弱く、当時の複雑な時代背景があまり描けていないような気がした。大変に情熱的な恋愛映画としては個人的には評価の高い作品だが、歴史映画としてのおススメ度はとしている。




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