TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


キング・アーサー(2003年)


King Arthur/アメリカ・アイルランド
監督:アントワーン・フークア

<キャスト>  アーサー:クライブ・オーウェン  グゥイネヴィア:キーラ・ナイトレイ  ランスロット:ヨアン・グリフィズ 他

2004年劇場公開(ブエナビスタ)



King Arthur Movie Trailer



5世紀のイングランドを舞台に、アーサー王物語の登場人物たちが、実際の歴史上の人物として活躍し、騎士たちの司令官、アーサーが王となるまでの物語。アーサー、グウィネビア、ランスロット、マリーンなどおなじみの名前が並ぶが、アーサー王物語とは関係のない登場人物たちである。


物語は、イングランドがブリテンと呼ばれ、ローマの勢力下にあった時代。ランスロット少年が、ローマの法に従い、兵役の任に就くことから始まる。それから、長い時間が過ぎ、アーサーの指揮下の騎士たちは、兵役の任を解かれるときが来た。円卓の騎士たちは、長い兵役の中、多くの者が命を落としたという設定になっている。ローマがプリテンから、撤退するという話も、彼らにとっては関係ないことのはずだった。命がけの任務を終えた彼らは、思い思いの道を歩むはずなのだから。


しかし、ブリテンにやってきたローマからの使者は、彼らに、最後の任務を与える。それは、命がけという言葉も生ぬるい、全滅必至の任務だった。残虐な征服者、サクソン人の脅威が迫る中、ローマの司教を連れ帰れというあまりに無謀な指示に、アーサーは拒否を示すが、恫喝も同然の命令に仕方なく従った。救出に向かったはずのローマの司教たちの横柄な態度。さらに、プリテン人たちに対する仕打ちを目の当たりにしたアーサーは、彼らに嫌悪と怒りを覚える。その中で、生き残っていたプリテン人の女性、グウィネビアを救出する。ブリテンの平和を願うグウィネビアは、アーサーに自分たちと共に、ブリテンの平和のために戦おうと迫る。アーサーが出した結論は、サクソン人たちが砦に迫る中、任務を終え、晴れて自由の身になった円卓の騎士たちに別れを告げ、ブリテンの未来のために戦うことだった。そのアーサーの下に、円卓の騎士たちが再び集うのだった。


不満はあるけれども、個人的には決して悪い作品ではないと思う。騎士たちも、まあ個性的だし、クライブ・オーウェンはアーサー役をさっそうと演じ、グウィネビア役のキーラ・ナイトレイは個人的には結構好き。気が付くと、戦士になって一緒に戦っていたりするあたり、いただけなく感じるが。ただ、ランスロットの最期は正直気に入らない。アーサー王物語では彼らの三角関係が世界を滅ぼすのだが、ランスロットにいい役回りを用意できなかったせいか、誰を救えたわけでもなく、体制に影響があったわけでもない、気の毒な死の場面しか用意できなかったように思えた。あくまでも、この物語はアーサーという傭兵隊長を主人公にした”アーサー王と円卓の騎士の物語”ではない物語。エクスカリバー(1981年)エクスカリバー〜聖剣伝説〜(1998年)のようなファンタジー作品を予想してはいけない。ローマ時代を舞台に、騎士と侵略者の戦いの物語だと思えば、それなりに良く出来た作品だったと思う。


おススメ度: 歴史大作ということでとしている、というのが本音ではある。アーサー王伝説をもとにしているとはいえ、面白い時代を舞台にしていると感じる。アーサー王伝説が決して架空の物語ではなかった。古代のプリテン島はローマ帝国の支配下にあり、そこからの独立後、プリテン島内で有力部族による数世紀に及ぶ戦争の末現在のプリテン島が形成された。その最初の時代の物語である。




【関連商品】










【アーサー王伝説】