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歴史映画紹介


ミス・ポター(2006年)


Miss Potter/イギリス・アメリカ

監督:クリス・ヌーナン

<キャスト>  ビアトリクス・ポター:レニー・ゼルウィガー  ノーマン・ウォーン:ユアン・マクレガー  ミリー・ウォーン:エミリー・ワトソン  ルパート・ポター:ビル・パターソン  ヘレン・ポター:バーバラ・フリン 他

2007年劇場公開(角川映画)



ミス・ポター 予告編



世界中で愛されている絵本、「ピーターラビット」を生み出した作家、ビアトリクス・ポターの半生を描いた物語。1866年生まれのビアトリクスは、1902年に発表した服を着たウサギのピーターラビットのお話を始め、23冊の絵本を発表した。環境問題などにも関心の深かったビアトリクス・ポターは4000エーカーもの土地を購入し、それらは自然公園の一部として管理されてる。ロケーションで使われた景色の一部は、実際に彼女が購入した土地なのだそうだ。


物語の舞台となるのは1902年のイギリス。ピーターラビットの物語を出版したいと考えていたビアトリクス・ポターが、ついに本を出版してくれる出版社を見つけたところから始まる。喜ぶビアトリクスだったが、担当された編集者は未経験のノーマンだった。出版社の社長兄弟は末の弟に母親の面倒を見てもらいたいと思っていたが本人が働きたがっていたため、失敗してもかまわない仕事を回したのだった。ところが、絵本は思いの外大ヒットし、ビアトリクスは有名人になる。しかし、貴族の両親、特に母親はビアトリクスの創作活動を快く思わず、商人のノーマンや姉のミリーをクリスマスに招待したいというビアトリクスの提案にもいい顔をしない。そしてクリスマスの夜、ビアトリクスはノーマンから結婚の申し込みを受ける。


個人的には現実とファンタジーのバランスがとれたいい作品だと思う。上流階級の女性が仕事を持つことが当り前ではなかった封建的な空気の残る時代に、時折流れるアニメーションや湖水の風景はとても和ませてくれる。90分強の時間もあって、ストーリー展開がちょっと駆け足だけれど、その中に詰め込めるものを詰め込んだという感じを受ける。


ただ、ビアトリクスの幼年期の話から含めて、ただ空想の中で自分の殻にこもって生きる女の子にしか見えないのがちょっと痛い。実際のビアトリクス・ポターは生物学の分野でも、功績を残しているが、女であるがゆえに、学会で論文を読むこともできず、叔父が研究員として推薦してくれたのに女であるために採用されなかったという挫折も味わっていたそうだ。決して彼女は空想の中だけで生きていた人ではないと思うのだが。


おススメ度: とても柔らかく優しい作品。そんなに長い作品でもないし、ゆっくりと落ち着いて紅茶でも飲みながら観られるのがよいかと。おススメ度はにしている。




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