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歴史映画紹介


レンブラントの夜警(2007年)


NIGHTWATCHING/カナダ・ポーランド・オランダ・イギリス・フランス・ドイツ

監督:ピーター・グリーナウェイ

<キャスト>  レンブラント・ファン・レイン:マーティン・フリーマン  ヘンドリッケ:エミリー・ホームズ  カレル・ファブリティウス:マイケル・テイゲン  サスキア:エヴァ・バーシッスル  ヘールチェ:ジョディ・メイ  ヘラルド・ダウ:トビー・ジョーンズ  マリッケ:ナタリー・プレス 他

2008年劇場公開(東京テアトル=ムービーアイ)


17世紀の天才画家、レンブラント。傑作『夜警(1642年)』とその直後の妻サスキアの死。この後、最高の名声を誇ったレンブラントは没落していく。レンブラントのドラマチックな人生を、名画、夜警と絡めて描き出したサスペンス作品。……というよりも、しっかりとしたサスペンスにしておけば、もう少し良かった気もするのだけれど。警備隊の腐敗を肖像画を使って告発しようという過程と最愛の妻サスキアの死の心の喪失を埋めようとするレンブランド。この両方がばらばらに展開しているくせに強引にまとめようとしているためか、「え? いま何やってんの?」って感覚に陥ることが何度かあった。


オープニングは、レンブラントが何者かに追われる場面から始まる。罵られながら目をつぶされ「目が見えない」と叫びながら跳ね起きる。妻のサスキアはマネージャーとしての手腕を発揮してレンブラントは栄華を極めていた。そんな折、アムステルダムの警備隊の集団肖像画を依頼された。気乗りしない依頼だったが、サスキアに半ば強引に勧められ引き受ける。いつものように、肖像画に描かれる人々の内面を調べ始めるレンブラント。そんなレンブラントの前にマリッケという少女が現れる。そして、警備隊の負の部分に近づいていくレンブラントは、警備隊の隊長殺しをきっかけに、彼らの罪を肖像画として描くことを決める。


ところで、警備隊員の罪を告発するきっかけになったマリッケだが、どう見ても30前にしか見えない。それが「もうすぐ10歳」とか言われても……年端もいかない子どもに言わせるにはかなりきわどいセリフがあるという大人らしい配慮だったのか。でもなんだかな……。


サスペンスの部分はなかなか面白い。依頼主が、警備隊の不正や犯罪行為に対し「それがどうした」と開き直り、肖像画を使って警備隊の罪を告発しようとするレンブラントを「画家としておまえは不誠実だ」とののしるあたり、なかなかインパクトがあった。しかし、最後に感じたのは、グリーナウェイ監督は映画を通じて自分の夜警の評やレンブラントの評をしただけなんじゃないの? ってことだった気がした。なんか、レンブラントを批判しながら、自分が同じことやってるんじゃないの? それが個人的な感想。


おススメ度: サスペンスとしては面白いが、容疑者の顔と名前を覚えるのが一苦労。台詞も、回りくどくて嫌味っぽくて、最後は分かったのか分からなかったのか、自分でもよく分からなかった。こういうのがグリーナウェイ監督作品だと言われればそれまでだが。グリーナウェイ監督作品やレンブラントそのものに興味があるのなら一見の価値はあろうということでとしている。




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