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歴史映画紹介


オデュッセウス(2008年)


ODYSSEUS & THE ISLE OF THE MISTS/イギリス・ルーマニア
監督:テリー・イングラム

<キャスト>  アーノルド・ヴォスルー  スティーブ・バシコ  ソンヤ・サロマ 他

TVM


ホメロスが残した叙事詩『オデュッセイア』はギリシア神話の中でトロイア戦争の後に位置する。トロイア戦争でトロイを滅亡させたギリシア連合軍だったが、神々の怒りを買ってしまったために帰還する船は嵐に巻き込まれて難破してしまう。トロイの木馬を発案した智将として知られるイタケの王、オデュッセウスは10年にもわたる放浪を余儀なくされる。


そういう意味では、このタイトルはトロイア戦争の後に置いておくべき作品だと思うのだが……。登場するのは謎の吸血獣(ガーゴイルというのかな、ああいうの)、ハデスの妻べルセポネ。神話の向こう側に置いておきたい存在ばかりなのでここに置いておく。


放浪をつづけるオデュッセウスとその一行は、翼をもった怪物に襲われて霧の島にたどりつく。予知能力を持った仲間がここにいる全員が死んでしまうと叫び出す。夜になり、翼をもった怪物が襲い掛かってくる。何とか生き残ったオデュッセウスと仲間たち。彼らの前に謎の女が現れた。……この女が冥王ハデスの妻のべルセポネでオリュンポスの神々によってこの島に封印されていた。その封印を解くためには人間の力が必要でそのためにオデュッセウスの力が必要だった……というわけ。


追い詰められたオデュッセウスを仕留めるために吸血獣の大群が空を覆うシーンは圧巻。途中いろいろ現れるアテネの助言に従ってべルセポネや吸血獣を倒すすべを手に入れるのだが……この助言が遠回しな上にわざわざこんな伝え方をしなければならないことか、とか思うようなことばかり。どうして神話の神様ってこうも勿体ぶりたがるのだろう。登場人物の一部が赤い服を着ていたのも個人的には気にかかった。どうも古代ローマの兵装に見えてしまう。


どうもギリシア神話ものとしてあまりピンとこない作品だったかなと思う。オデュッセウスがどうも智将に見えなかったからか。途中、ベルセポネが妻のぺネロぺに化けてオデュッセウスを誘惑する場面が出てくる。オデュッセウスはこれを見事に見破るわけだが……やることやってから言ってもねぇ。


おススメ度: 低予算の映画なんだろうなぁ……。ギリシア神話を舞台にしててもスケールが小さい。ラストで、オデュッセウスを取り囲む空を追わんばかりのガーゴイルの大軍はおおっ! と思ったけれど、見どころはそこくらい。おススメ度はとしている。




【オデュッセイア】