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歴史映画紹介


パールハーバー(2001年)


Pearl Harbor/アメリカ

監督:マイケル・ベイ

<キャスト>  ベン・アフレック:レイフ・マコーレー  ジョシュ・ハートネット:ダニー・ウォーカー  ケイト・ベッキンセイル:イヴリン・ジョンソン 他

1970年劇場公開(FOX)



Pearl Harbor - Movie Trailer



日本の対米戦の始まりとなった真珠湾攻撃を描いた大作映画。確かに、真珠湾攻撃の場面は素晴らしい映像と、音楽。一級品の作品と言っていい。しかし、自分の知る限り最悪の部類に入る戦争映画、というのが感想ではある。


製作陣の日本への蔑視、偏見から来る多々な間違いなどが、批判の対象となった。確かに、今作を見て、製作者は当時の日本など先進国だなどと思っていないんだな……などと感じてしまった。一体どこの国がアメリカに戦争吹っ掛ける会議を原っぱのしかも子供が近くで遊んでいる空地でやるというのだ。今の日本もアメリカにとって同盟国としても大した存在だなどと思っていないだろう。ちょっとでもそう思っているのなら、日本での公開を考えて監修者くらいつけるはずだ。


この作品のメインとなるのははっきり言ってチープな三角関係。アメリカ陸軍航空隊の戦闘機パイロット、親友同士のレイフとダニー。レイフは、看護婦のイブリンと恋に落ち、交際が始まる。しかし、ヨーロッパでの戦線の状況を知り、イギリスのイーグル飛行中隊の一員として、戦地に赴くことを決意する。パールハーバーへと配置転属になったダニーとイブリンにレイフ戦死の報告が伝えられる。親友を、恋人を失った2人は互いを慰めあううちに互いに魅かれるようになり子供もできた。しかし、レイフは奇跡的に生存していた。2人の前に姿を見せたレイフは、真実を知り愕然とする。


結局、なぜ「パールハーバー」なのか? ということがよくわからない。SFでもファンタジーでも……いいじゃないか、別に。真珠湾攻撃の最後通牒がなぜ遅れたのか、ということにも、ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていたのではないか? という疑問にも、興味はないらしい。別に、真珠湾攻撃という材料をしっかりと料理したエンターテイメントなら、ラストが「リメンバー・パール・ハーバー」の大合唱だとしても、許されると思う。だが、アメリカ人好みの三角関係を描くために日本人への偏見満載の映画を作ったのなら、やっぱり好きにはなれないだろう。


知人が、「P−40程度の戦闘機で零戦がぼこぼこと落とされるわけがない」なんて言っていたが……正直、作品を見てたらどうでもいいことだな。実際アメリカ側の記録には2機のP−40で10機の零戦落としたという記録もあるそうだし。


おススメ度: 歴史映画としてみたら、おススメ度をEにしてもいいとさえ思う。個人的に、この中に出てくる多くの日本への誤りを製作陣の悪意と受取ったため、過度におススメ度を下げてしまったきらいがあるように思うので、自戒の意味も込めてとしている。真珠湾における日本軍の民間人や民間病院への攻撃をあれほど大々的に描いておきながら(日本軍は現場労働者に紛れ込まれてスパイを送り込み、ハワイ島内の詳細な位置関係を調べていたらしい。ただ、情報のミスにより民間病院を破壊し死傷者を出した例はあったという)、ラストのドーリットル空襲で学童数名に機銃掃射し、1人を死亡させた事実を完全無視するような製作陣の戦争映画、歴史映画に対する姿勢には最後まで疑問が残る。





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