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歴史映画紹介


クリスチナ女王(1933年)


QUEEN CHRISTINA/アメリカ

監督:ルーベン・マムーリアン

<キャスト>  グレタ・ガルボ  ジョン・ギルバート  イアン・キース 他

1934年劇場公開



Queen Christina - Fanmade Trailer



ドイツ三十年戦争(1618年〜1648年)最大の英雄は何といってもスウェーデン国王グスタヴ・アドルフだろう。この作品は、その遺児で、ドイツ三十年戦争の終結に尽力したスウェーデン女王クリスチナを取り上げている。クリスチナ女王は日本ではデカルトとともに出てくることが多いだろうか。後世の歴史家はバロックの女王と呼んだ、豊かな教養をもち、男勝りで高い政治能力を持った女王だったらしい。その反面、27歳での突然の退位などは無責任に見えないこともない。自由主義者で文化を愛していた彼女は、非寛容的なプロテスタントたちや戦争に明け暮れる祖国の日々に嫌気がさしていたんじゃないかなあなどと勝手に思う。


この作品でクリスチナ女王を演じるのはスウェーデン美女でハリウッドの初期の伝説的女優、グレタ・ガルボ。まさにうってつけの役であり、クリスチナ女王を撮るためにグレタ・ガルボが選ばれたのか、グレタ・ガルボを撮るためにクリスチナ女王が題材に選ばれたのか、などと感じてしまう。


作品そのものに目を向けると、女王が王としての責務や高度な政治判断を下すような場面は少なく、スペインの大使ドン・アントニオとの恋愛話に力点が置かれすぎていると感じた。どう見ても、職務を放り投げて遊び呆けているように見えるし、考え方も言っていることも甘く幼く幼稚に思える。王と国家が同義だった時代を描くのに、町娘の恋話をそのまま女王にあてはめてしまっては、何のためにこの魅力的な女王を題材に選んだのか、と感じてしまう。


おススメ度: ガルボを見るための映画。ガルボを撮るための映画という感じのする作品。歴史映画としては、あんまりにもロマンスの部分に重きが置かれすぎ、軽い印象がある。ただ、初期の映画ということもあり、別の意味での歴史も感じさせてくれる。おススメ度はにしている。




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