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歴史映画紹介


ニーベルングの指環(2004年)


Ring Of The Nibelungs/ドイツ・イタリア・イギリス・アメリカ

監督:ウーリー・エデル

<キャスト>  ジークフリート:ベンノ・フユルマン  ブリュンヒルデ女王:クリスタナ・ローケン  ハーゲン卿:ジュリアン・サンズ  エイヴィン:マックス・フォン・シドー  グリートヒルデ王女:アリシア・ウィット 他

TVM


ワーグナーの戯曲の下敷きになった北欧神話の『ヴォルスンガ・サーガ』のジークフリートの物語を映像化。1500年前の北欧を舞台にした壮大な物語になっている。物語のヒロイン、ブリュムヒルデはこの物語ではワルキューレではなくアイスランドの女王として描かれ、竜殺しの剣バルムンクは、ジークフリート自らの手によって打たれた剣という設定になっている。そのほか、様々設定が変更され、ワーグナーの戯曲を知っている方からは評判悪いみたいだが、ジークフリートの物語を下敷きにしたアドベンチャー作品として見れば十分楽しめる作品ではないかと思う。


物語の始まりは武勇に優れたアイスランド女王ブリュンヒルデのもとに、自分より強い戦士が彼女の夫になるであろうという神託が授けられる。それは、空から降ってくる火とともに現れるだろう、とも告げていた。王の子でありながら、敵国の王に追われ、鍛冶屋のエイヴィンに育てられていたエリック(ジークフリート)は、隕石の落下を目撃する。そこへ向かったエリックは、そこで現れたブリュンヒルデを敵と勘違いしてねじ伏せてしまう。彼こそ神託の男と信じたブリュンヒルデは再会を約束し別れた。


ブルグント王国へ向かったエリックは、グンター王に重傷を負わせた竜ファーフナーを殺し、その血を浴びてさらに強靭な肉体を手に入れる。しかし、その時、持ち去った竜の財宝はニーベルング族のものだった。永遠の命を持つというニーベルング族はエリックに、「この中の宝を1つでも持ち去ると呪いを受けるだろう」と警告する。その後、王族の子孫であることを知ったエリックは本当の名であるジークフリートを名乗り、いよいよブリュンヒルデのもとに向かおうとする。そんなジークフリートに好意を抱いていたグリートヒルデ王女にハーゲン卿がささやく。「この薬を飲ませなさい。そうすれば、今の愛情は失われ、あなたを愛するようになります」……グリートヒルデは、遂にジークフリートにその薬を飲ませてしまう。


北欧神話というと、ヴァイキングの信仰という捉え方をされる。そして9、10世紀のヴァイキングはキリスト教にとって大きな脅威だった。この作品が、意図的に北欧神話を古い信仰として蔑視しているような印象を受けてしまうのは、そのせいかも知れない。


おススメ度: この作品について、ドイツの国民的英雄叙事詩の『ニーベルングの歌』がどうとか、アイスランドのサーガの『ヴォルスンガ・サーガ』がどうのとか言っていたらまず楽しめないだろう。その奥深さを感じさせてくれる作品ではないと思う。おススメ度はとしているが、あんまり考えずに楽しめる作品だと思うし、TVムービーとしては良質の作品だと思う。




【原作】