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歴史映画紹介


ROME<ローマ>(2007年)


Rome/アメリカ イギリス

製作総指揮・原作:ジョン・ミリアス

<キャスト>  ヴォレヌス:ケヴィン・マクキッド  プッロ:レイ・スティーブンソン  カエサル:キアラン・ハインズ  アティア:ポリー・ウォーカー  オクタヴィウス:マックス・バーキス 他

全22話



Rome



紀元前60年ごろから紀元前30年ごろまでの激動のローマを舞台にした歴史ドラマ。ユリウス・カエサルがポンペイウスを破りローマの実権を握るも、プルートゥスらに殺害され、その後を継いだオクタヴィウスがローマの実権を握り安定をもたらすあたりまでを舞台にしている。主人公はローマ第十三軍団の百人隊長ルキウス・ヴォレヌスと、その部下のトゥティス・プッロの二人。彼らの目を通しながら、激動の時代に翻弄されるローマの姿を描いている。


内乱が続くローマ時代。ガリア地方で着々と軍歴を重ねるユリウス・カエサルと、元老院の実力者ポンペイウスとの対立はすでに始まっていた。ローマ市民の人気が高いカエサルは、ポンペイウスにとって危険な存在になっていた。そんなあるとき、カエサルの鷲の紋章が盗まれる。その捜索を命じられたヴォレヌスは部下のプッロを連れてガリアの山中に分け入っていく。やっとの思いで紋章を取り戻した2人は、同時に若い貴族オクタヴィウスに出会う。ローマに帰国したカエサルはポンペイウスの兵とトラブルが起こり、ついに軍をローマに入れる。とても勝てないと踏んだポンペイウスはローマから一時撤退する。かくして、カエサルによる独裁が幕を開ける。


というのが序盤までのストーリー。骨子がしっかりし、歴史上の登場人物たちに主役2人がしっかりと絡み合い、見事な歴史ドラマになっている。とはいえ、全22話の長い話。物語はヴォレヌスの妻の不貞の話とか、カエサルの姪のアティアとカエサルの愛人のセルウィリアの対立の話とか入り混じって、どろどろした人間模様となっている。影の主役というべきアティアとセルウィリアは互いに陰険な罠を張りまくっているので、見ていてあんまり気分よくないが、戦闘の場面もあんまりスカッ!とする場面でもないので、見ていて気が滅入ることも。特に、舞台がローマ時代。封建の時代で、現代ほど暴力に対する規制がなかった時代。血がしぶくような場面も、レイプまがいのシーンも、エロティックなシーンも数々出てくる。それでも、ローマという時代、社会をしっかりと描いた作品になっている。


もちろん、何の予備知識がなくても楽しめるが、簡単に時代の流れや人間関係をおさらいしてから見たほうが、ずっと楽しめるのではなかろうかと思う。


おススメ度: 全22話のテレビドラマという強みを生かし、しっかりと練りこまれた良作。大道具や小道具も作りこまれしっかり古代ローマ時代を再現しようとしていると思う。また、出演陣も魅力的で、個人的にはを付けるも充分と思っているが、戦争に暗殺に血がしぶき、嫉妬や謀略が入り乱れ、主人公の子供たちは奴隷に売り払われてしまうような話が続く。汚いものは見たくないと思っているのなら、やめたほうがいい。とはいえ、これほどの作品を見た後だと近年の大河ドラマなど(具体的にどれとは言わないが)観る気もしなくなる。