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歴史映画紹介


恋におちたシェイクスピア(1998年)


Shakespeare in Love/アメリカ

監督:ジョン・マッデン

<キャスト>  ヴァイオラ:グゥィネス・バルトロー  シェイクスピア:ジョセフ・ファインズ  エリザベス女王:ジュディ・デンチ 他

1999年劇場公開(Uni=UIP)


 アカデミー賞7部門受賞の’98年最大の話題作。17世紀のイングランドを舞台に、ロミオとジュリエットの着想から感想までをイメージを膨らませ、貧乏文士のウィリアム・シェイクスピアと、貴族の令嬢ヴィオラの恋愛物語に仕上げた良作。『ロミオとジュリエット(1968年)』のオマージュと思われるシーンも多々あり。もちろん知らなくても十分楽しめる。


17世紀のイングランドはエリザベス1世により統治され、後の大英帝国の基礎が築かれ始めた時代。しかし、この頃のイングランドはまだまだ後進国。庶民の暮らしは到底楽ではなく、国内の安定と発展に力が注がれていた時代なのだろう。


……などという小難しい時代背景など、どうでもいい。見ているとツッコミどころ満載な気もするが、そういうのが気にならないのが名作の名作たる所以。とにかく最後までおもしろかった。


スランプに陥ってしまったシェイクスピアの前に現れた役者志望の少年。たまたま出会ってしまった貧乏文士と貴族の令嬢。ロミオとジュリエットはそれでも同格同士の家柄だったが、彼らは身分違いも身分違い。しかし、シェイクスピアは彼女に一目で恋してしまう。最初から結ばれるはずのない恋だった。ところが、この役者と令嬢ヴィオラが実は同一人物で……。やがて劇作家と役者の関係を超えて二人は惹かれあっていく。ところがヴィオラにはもうすぐ結婚の予定があった。そんなこととは知らないシェイクスピアの筆は、今までにないほどに走り続け、悲劇の傑作ロミオとジュリエットを完成させていく。


実在の人物を登場させる作品はたくさんある。主人公の変化のきっかけだったり、ピンチに助けたり。実在の人物の成功の裏に架空の人物を登場させて盛り上げたりすることもある。実際に生きて何かを成功させた人物だからこそ、そこにはリアリティがある。こういう演出は、誰でも思いつきそうに思うのに……見ていてやられた、と思ってしまった。


おススメ度: これは面白い作品。あくまでラブコメディとして。この頃の時代を扱った歴史劇としては同時期に制作された『エリザベス(1998年)』のほうがよかった。シェイクスピアやエリザベス女王について少し調べてから観たら、随所にちりばめられた小ネタにも気付くのかもしれない。ついでに、ジュディ・デンチのエリザベス女王はインパクトが強かった。おススメ度はとしている。




【原作】