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歴史映画紹介


シルク(2007年)


/日本・カナダ・イタリア

監督:フランソワ・ジラール

<キャスト>  エルヴェ:フランソワ・ジラール  エレーヌ:キーラ・ナイトレイ  バルダビュー:アルフレッド・モリーナ  原十兵衛:役所広司  少女:芦名星 他

2008年劇場公開(アトミック・エース)



Silk 2007 - trailer



19世紀のフランスと日本を舞台に、貿易商エルヴェが日本で出会った一人の少女と、エルヴェを見守り続けた妻の物語。原作はアレッサンドロ・バリッコの小説『絹』。日本的な美しさの象徴として登場した芦名星さんは、一言の台詞もなく目としぐさだけでこの難役に挑んでいる。本当に大切なものを見失いかけたエルヴェの悔恨の物語のように感じたが、下手な書き方をすると遠い遠い異国の地で、奥さんの目の届かないことをいいことに浮気しようとした挙句、何もかも失った馬鹿男の話、になりかねないので慎重に文字を選んでいるのだけれど、どうかそういうふうには受け取らないでほしい。あくまでも、エルヴェとエレーヌの純粋なラブストーリー。とても美しい映画だった。芦名星も、キーラ・ナイトレイもこれからの注目の女優であり、その魅力を発揮してくれた作品だと思えた。しかし、テンポが速く次々に場面が展開していくような物語を好む方には絶対にお奨めできない。


時は1862年のフランスの村にやってきたバルダビューという男が製糸工場を作り、村人を大量に雇い入れて村は潤った。しかし、伝染病の蔓延によって欧州の蚕は壊滅的な打撃を受ける。村長の息子で、軍人で、新婚だったエルヴェに、バルダビューは協力を頼み、彼にアフリカまで行って蚕の卵を取ってきてもらう。ところが、アフリカの卵も病に侵されていることがわかり、今度は、病気にかかっていない日本の蚕の卵に目をつける。しかし、日本は遠い遠い世界の果てのような地。しかも、蚕の卵の輸出を解禁していなかった。日本に赴いたエルヴェは闇商人の原十兵衛という男に会い蚕の卵を手に入れる。そこで、一人の少女に出会ったエルヴェは彼女のことを忘れられなくなる。


観ていて、フランスと日本の距離をあまり感じなかったのは気になった。とても危険な旅をして日本に来ているという感じがしなかった。少女についても、情報がほとんど語られず、何がなんだか……と思わないでもなかった。後半の手紙の真実が語られる場面も、感動的だが違和感を感じる。何だか、観ていて投げ捨てられたように感じてしまった。


おススメ度: 凄く綺麗な作品だと思う。……ただ、正直なところ、一体何が言いたいのかよくわからなかった。おススメ度は下げたくないけれどもにしている。




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