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歴史映画紹介


スパルタカス(1960年)


Spartacus/アメリカ

監督:スタンリー・キューブリック

<キャスト>  スパルタカス:カーク・ダグラス  マーカス・リシニアス・クラサス:ローレンス・オリヴィエ  バリニア:ジーン・シモンズ  グラッカス:チャールズ・ロートン  バタイアタス:ピーター・ユスティノフ 他

1960年劇場公開(UNI)



Spartacus - Official Trailer [1960]



歴史に残る名作。時代は内乱の一世紀の古代ローマ時代。紀元前73年〜紀元前71年のスパルタカスの反乱を見事に映像化している。奴隷であることを拒否し、自由を得ようとした男の戦いを描いた名作。


物語は、鉱山で働く一人の男が、奴隷商人によって買われていくところから始まる。その男こそ、スパルタカスその人だった。奴隷商人はスパルタカスを剣闘士として鍛え上げようと剣闘士の養成所に入れる。あるとき、彼の元にクラサスという大物貴族がやってきて、剣闘士の試合が観たいと言い出した。しかも、どちらかが死ぬまでの殺し合い。それに選ばれたスパルタカスは黒人奴隷と戦い敗れてしまう。しかし、その黒人奴隷はスパルタカスに止めを刺さずにクラサスに向かっていったため、無残に殺されてしまう。そして、黒人奴隷の死体は見せしめとして吊るされることになった。そのことに激昂したスパルタカスは剣闘士奴隷たちを扇動し、養成所を脱走する。


奴隷たちを次々に味方につけ、その勢力を拡大しながら貴族たちの荘園を襲うスパルタカスの軍。ローマは鎮圧の兵を送るが返り討ちにされてしまう。スパルタカスの狙いはシチリアの海賊たちの助力を得て海を渡り、自由の身になることだった。しかし、クラサスの姦計により海賊に裏切られ、ローマとの直接対決に臨まなければならなくなってしまう。スパルタカスは、ついにクラサスとの最終対決を向かえる。


いまだ色あせぬ名作、と書くとチープな表現になってしまうが、ローマ史に興味のある人にはぜひ見ていただきたい作品。ローマ軍と反乱軍の激突の場面では、無敵を誇ったローマのレギオンの進軍の様子が登場する。この作品のもう一人の主人公クラサスは、後にジュリアス・シーザーらとともに第一回三頭政治を行う人物。ローレンス・オリヴィエが理想のローマ、護るべきローマを追求しながら、そうでない人間を容赦なく切り捨てていける冷酷な人間として演じている。ローマの属州中で反乱が起こっていたこの時代、良くも悪くも彼のような人物が求められていたのだろう。


戦闘が終わり捕虜としたスパルタカスの兵士たちを前に、クラサスは言う。「スパルタカスを引き渡せ。そうすれば、命は助けよう」それに応じて、捕虜たちは口々に叫ぶ。「俺がスパルタカスだ!」 映画史に残る名場面だと思っている。現代で、自由でいることのありがたみを感じることは少ないかもしれないが、それは命がけのことなんだと思う。


おススメ度: 歴史的名作と呼ぶにふさわしく、扱っている時代も大変興味深い時代を扱っており、内容も自由を求め、解放を求めての戦いという現代にも通じたテーマを扱っていると感じる。そのメッセージが大変に強く感じる理由は脚本家のダルトン・トランボ自身が、戦後のハリウッドから共産主義者として追放された過去を持つからでもあるのだろう。おススメ度はとしているが、主演のカーク・ダグラスからして暑苦しい(失礼)、男くさい作品だと感じたので、すっきりした作品のほうがお好みなら2004年のTVムービーの『スパルタカス』のほうがおススメ。




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