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歴史映画紹介


パイレーツ・オブ・バルト〜海賊王への道/運命の海〜(2006年)


Storebeker/スペイン・ドイツ

監督:ミゲル・アレクサンドル

<キャスト>  ケン・デュケン  クレール・ケーム  シュテファン・ホルナク  クドルン・ランドグレーベ  ヨヘン・ニッケル 他

TVM


14世紀のバルト海を荒らしまわった実在の海賊・シュテルテベイカーの戦いの物語。両親を理不尽に殺された憎しみから、都市貴族への復讐を誓った男の物語になっている。


エピソード1では、家族を理不尽に奪われ、修道院へ入った主人公・クラウスが、修道院を出て幼馴染の女性・エリザベトと、両親の仇・ジーモンと再会する。しかし、エリザベトはジーモンの婚約者になっていた。街を離れることにしたクラウスは、エリザベトの養父に奉公していた兄に頼んでジーモンの不正の証拠を突き止めてもらおうとする。デンマークへ向かう船に船員として乗り込んだクラウスだったが、その船はエリザベトの養父がデンマークとの交渉に向かう船で、エリザベトも乗り込んでいた。デンマークはハンザ同盟の商船を襲う海賊を保護していて、それをやめさせるためのものだった。デンマークへ到着したエリザベトの養父は、女王から法外な要求を突きつけられエリザベトを人質に取られて追い返されてしまう。しかも、国に戻ると、クラウスの兄から、ジーモンの父親の不正を突きつけられる。不正を明らかにしようとするが、ジーモンに殺されてしまう。書類を偽造して、エリザベトの養父の財産を手に入れたジーモンは、ハンザの最高権力者として、自らデンマークとの交渉に乗り出す。その頃クラウスは、船長となったジーモンの部下の横暴に怒り、ついに船員たちを扇動して船を乗っ取り、海賊として生きることを決心する。


90分でクラウスが海賊となるまでを描いた後、いよいよエピソード2では海賊としてハンザを襲い、デンマークの狡猾な女王とも渡り合う。そしてジーモンとの直接対決も控えているわけだが、流れもよく飽きさせずに見せてくれる。海賊たちの線の細さがちょっと気になったが、それはご愛嬌。ライバルのジーモンとの直接対決の場面は一番の見せ場。途中ジーモンの小物ぶりが目立ってしまっただけに、できればただの野心家ではなく、クラウスの正義に対抗できる、都市貴族の正義を代弁できる人物にしてほしかったなと思う。


おススメ度: 正直邦題が某人気映画のマネとしか思ない(まあ、ヒット作にあやかろうというタイトルをつけるのは珍しくないが)ものだったし、あんまり期待せずに観たのだが、なかなか良かった。傑出した点は正直ないと思うし、低予算だなと思えるセット臭さは目立つものの、バルト海を巡る複雑な力関係と、ヒロインとの恋愛話を軸にした、良作になっていると感じる。おススメ度はにしている。




【本棚から】