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歴史映画紹介


第九軍団のワシ(2010年)


THE EAGLE/イギリス・アメリカ

監督 : ケヴィン・マクドナルド

<キャスト>マーカス:チャニング・テイタム  エスカ:ジェイミー・ベル  伯父アクイラ:ドナルド・サザーランド  元兵士グアーン:マーク・ストロング  アザラシ族シール王子:タハール・ラヒム 他

2012年劇場公開劇場公開(太秦)



『第九軍団のワシ』予告編



『第九軍団のワシ』の舞台となっているのはは西暦120年のプリテン島(現在のイングランド、スコットランド、アイルランド)。西暦40年ごろから、長らくプリタニア属州として、長らくローマの支配下に組み込まれてきた。ユリウス・カエサルがガリア戦役の一環として紀元前55年、54年に2度の遠征を行ったのが、ローマとプリタニアの最初の接触であったとされる。43年のクラウディウス帝の時代に本格的にローマに組み込まれ、属州化の道をたどる。映画の舞台となっている時期は、有名なハドリアヌスの長城が建設されていた時期である。


主人公マーカスは勇敢な兵士だったが、先頭による負傷で名誉除隊となってしまう。失意の中にあったマーカスの胸の中にあったのは、かつて第九軍団の兵士5000名の将として北へと向かっている最中に消息を絶った父のことだった。精鋭であった第九軍団は名誉の象徴である黄金のワシの像を持っていたが、それとともに忽然と姿を消していた。マーカスは、ワシの像を見つけ出し、父親の名誉を回復すべく、奴隷のエスナとともに蛮族の巣窟である北部へと向かう。そこで知る、第九軍団失踪の真実は。そして、父親の最期とは。


ホラー・サスペンスの風味を聞かせた作品かと思ってみたけれど、明らかになった第九軍団失踪の真相はやや拍子抜け。サスペンスとかとしてみるよりも、歴史ものとしてみればよい作品だったと思う。ちなみに、この時代のプリタニアで、数千人の兵士が失踪するという事件は、実際にあったことらしい。


おススメ度:最終的には、マーカスとエスナの主従を越えた友情や、時を越えて黄金のワシによって繋げられた父と息子の絆、蛮族との壮絶な戦闘場面など見ごたえのある作品。おススメ度はBにしておく。ローマ化しつつも、完全にローマ化はしていない南と、一歩踏み出せばそこはローマの支配も及ばない蛮族の巣窟である北と、当時のプリタニアの様子もうまく描かれていたと重い、興味ある映画だった。




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