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歴史映画紹介


モール・フランダース〜燃ゆる運命の炎〜(1996年)


THE FORTUNES AND MISFORTUNES OF MOLL FLANDERS/イギリス

監督:デヴィッド・アットウッド

<キャスト>   アレックス・キングストン  ダニエル・クレイグ  ダイアナ・リグ  ダラス・キャンベル 他

TVM(劇場未公開)


「ロビンソン・クルーソー」で知られるダニエル・デフォー(1660年〜1731年)の代表作「モル・フランダース」の映像化作品。獄中で生まれた女性の波乱万丈の生涯を描く。


主人公のモール・フランダースは獄中で生まれ、生まれてすぐに親から引き離された。放浪者に連れられていたが、とある縁で市長に引き取られた。市長の息子と結婚したモールだが、その夫に先立たれてしまう。しかし、夫が死んだをこれ幸いにと、貴婦人として社交の場で金持ちの商人と結婚。しかし、放蕩な生活であっという間に資産を使い果たしてしまう。波乱万丈の生涯は次の結婚で終わりを迎えるかに思えた。アメリカ大陸のバージニアに渡り幸せな生活を送るモールだったが、ある時、夫が実は父親違いの弟であることを知ってしまう。もはや、一緒にいられないとイギリスにもどったモールだったが、その航海の最中で資産を失ってしまう。それでも、あくまでも貴婦人とし振る舞い、金持ちと結婚することを夢見るモールだったが、モールの不幸にはさらに続き、ついにスリに手を染めてしまう。


原作はダニエル・デフォーの名作とあって、ストーリーはなかなかに楽しめると思う。ただ、演出が平板で人物描写が不十分な印象を受けた。モールの不幸な境遇から抜け出したという感情が「快楽を楽しみたい」「楽しんで生きたい」というだけにしか見えず、あまり彼女に同情は出来なかった。また、物語の初めから終わりまでかなりの時間が経っているにもかかわらず、顔つきや全体的な感じがほとんど変化を感じられず、かなり違和感を感じた。


おススメ度: 原作が名作なので下手なおススメ度は付けられないかなと思いつつ、それでもおススメ度はくらいかなと思う。DVDのタイトルはモール・フランダース〜偽りと欲望の航海〜となっているがストレートな意味での航海の場面はあまり出てこない。ただし、モールは希望とともに海を渡ってアメリカ大陸に渡り、海で全てを失ってしまい、ラストは希望とともに再び海を渡る。このDVD題は人生を航海に例えてみせたのか、海洋映画を装えばそれなりに人気が出るからなのか。さてどっちだろう。




【原作】