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歴史映画紹介


グッド・シェパード(2006年)


THE GOOD SHEPHERD/アメリカ

監督:ロバート・デ・ニーロ

<キャスト>   エドワード・ウィルソン:マット・デイモン  クローバー:アンジェリーナ・ジョリー  サム・ミュラッハ:アレック・ボールドウィン  ローラ:タミー・ブランチャード 他

2007年劇場公開(東宝東和)



グッド・シェパード 予告編



タイトルとなっている『グッド・シェパード』とは聖書に出てくる良い羊飼いの意味であるという。良い羊飼いとは、狼に襲われたときに自らが犠牲となって羊たちを守るという寓話から取っているのだそうだ。マッド・デイモンが演じる主人公、エドワードはCIA(中央情報局)の前身であるOSS(第二次世界大戦中のアメリカ軍の戦略諜報局)のころから諜報員としてアメリカ合衆国にかかわってきた。家族も生活も己の人生も犠牲にして、影からアメリカ国民を守り、時にアメリカ国民を(のみならず世界を)誘導する、ある意味羊飼いといえる。手に汗握るスパイ合戦という感じではなく、諜報という世界の底知れぬ闇の部分を感じさせてくれる作品になっていると感じた。


『グッド・シェパード』の舞台は1961年のアメリカ。キューバで革命がなり、社会主義国家が誕生したことで脅威を抱いたアメリカ合衆国は、亡命キューバ人を軍事組織化し、キューバの新政権転覆を狙ってビッグス湾に上陸させる。しかし、さまざまな計画の破綻があり作戦は失敗。このビッグス湾事件は、CIA史上最大の汚点となり、当時のケネディ大統領はCIAの解体まで口にした。計画の失敗の背景には、CIAの内通者の存在もあり、作戦の指揮を取ったエドワード・ウィルソンにも疑いの目が向けられる。そんな時、エドワードの元に謎のビデオテープが送られてくる。そこに映っている男女の姿と謎の言葉。内通者に関係ありと見たエドワードは、分析を部下に命じる。


ストーリーはビッグス湾事件の原因となった情報漏洩を中心に、エドワードが諜報員になった過去から時代を行ったり来たりしながら描かれている。諜報という世界や、CIAの創設期を舞台にした良作だと感じるが、主人公エドワードの顔の印象などが時代が変化してもほとんど変わらないので、時間を追っていくのに苦労した。ストーリーが分かりづらい上に時間の経過や舞台が分かりにくいのはこの作品最大の欠点になっていると思う。ちなみに、CIAは『グッド・シェパード』の(公式とされる)事実と異なる点をホームページ(英語)上で公開している。


おススメ度: おススメ度は2回見ることを前提にしたおススメ度。1回見るだけではストーリーは分かるづらく退屈な作品だと感じてしまうだろうと思う。




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