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歴史映画紹介


ウォーロード〜男たちの誓い〜(2008年)


THE WARLORDS:投名状/中国・香港

監督:ピーター・チャン

<キャスト>  パン・チンユン:ジェット・リー  ツァオ・アルフ:アンディ・ラウ  チャン・ウーヤン:金城武  リィエン:シュー・ジンレイ 他

2009年劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)



『ウォーロード/男たちの誓い』Web限定予告編



清朝末期の中国。イギリスとの間に起こった阿片戦争(1840年〜1842年)によって、清は国力を大きく減じることになる。洪秀全を天王とし、キリスト教の信仰を紐帯とした組織太平天国によって、太平天国の乱が起こったのは、阿片戦争やイギリス・フランス連合軍との間で起こったアロー号戦争(1857年〜1860年)によって、疲弊した清の正規軍が国内の大規模な反乱に対抗する能力を衰えさせていた1850年から1864年にかけて。最終的に、太平天国の乱は史上最も多くの犠牲者を出した戦争として記録されることになった。


『ウォーロード〜男たちの誓い〜』の舞台となっているのは、まさにそんな清朝末期の中国。国力の衰えた清は、兵の頭数だけでもそろえるために、山賊や匪賊などまでかき集めていた。清の将軍だったパンは配下の兵を全て失い、配送の途中でリィエンという女性と運命的な出会いを果たす。後日、そのリィエンが山賊のリーダー、アルフの妻であったことを知る。アルフとその養子のウーヤンに生活を立て直すために清軍に入ることを勧めるパン。アルフはそれに応じ、結束の誓いとしてパン、アルフ、ウーヤンの3人は義兄弟の契りを交わす。


しかし、軍事作戦上などの対立などがあり、誓いには脆くもひびが入っていく。3人は結局、血で血を洗う骨肉の争いをする羽目になってしまう。しかし、それも権力者たちの掌の上の出来事。彼らは、権力者の駒として、使い捨てにされたに過ぎなかったのだ……。


アクションも人間ドラマも良質の映画だったと感じる。自分の意志を貫くことは時として他人の意志を踏みつけることになる。当然、対立・排除の構図ができてくる。自分の意志を貫くことは、なんて難しいことなんだろうか……。


余談だが、この時代の清は『中国3大悪女』の1人として名高い西太后が政治の実権を握っていた。西太后の時代は国内の反乱、外国からの侵略に脅かされた時代。そんな時代に西太后はライバルを次々に粛清し、50年にわたり権力の頂点に君臨した。自分の意志を貫くというのは、自分以外の自分に従わない自分とは異なる考えの人間をただひたすら排除していくことと同義なのかもしれない。


おススメ度: 熱い男たちの物語。アクションも見ごたえがあったし、それぞれのキャラクターもしっかり描かれていて、なかなか良かったと思う。ただ、もう少し、リィエンについては掘り下げて描いてくれれば、中心となる3人にもっと感情移入できただろうと思う。おススメ度はとしている。




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