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歴史映画紹介


ヴィクトリア女王 世紀の愛(2009年)


THE YOUNG VICTORIA/アメリカ

監督:ジャン=マルク・ヴァレ

<キャスト>  ヴィクトリア女王:エミリー・ブラント  アルバート公:ルパート・フレンド  メルバーン卿:ポール・ベタニー  ケント公爵夫人:ミランダ・リチャードソン  ウィリアム王:ジム・ブロードベント  ベルギー国王レオポルド:トーマス・クレッチマン  ジョン・コンロイ:マーク・ストロング 他

2009年劇場公開(ギャガ)



『ヴィクトリア女王 世紀の愛 』予告編



19世紀のイギリスに君臨し、64年の長きにわたってイギリスを治め、大英帝国の最発展期を築いたヴィクトリア女王(1819年〜1901年)を主人公にした歴史劇。ヴィクトリア女王の時代にイギリスは帝国主義の政策をとりインド帝国を植民地化し、ヴィクトリア女王は初代インド女王として君臨することになる。大英帝国の長きに渡る植民地での反乱、抵抗運動の始まりでもあるが、大英帝国の絶頂期、もっとも輝かしい時代の象徴でもある。また、ヴィクトリア女王の子孫はヨーロッパの各国の王家と婚姻関係を結ぶことで、ヨーロッパにイギリス閨閥とも言える家系が形作られるが、後の第一次世界大戦で彼女の子孫同士が血で血を洗う争いを繰り広げることになる。


映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』は、ヴィクトリア女王と、その夫アルバート公の愛の物語になっている。史上最高の理想のカップルとして語り継がれるこの2人。ヴィクトリア女王は18歳で即位し、21歳でアルバート公と結婚した。真面目で誠実なアルバート公はヴィクトリア女王の公私にわたるよき指導者であった。頭脳明晰だったアルバート公はドイツ人らしい徹底した方法で宮廷の改革に乗り出し、無駄を大きく削減したが、そのため宮廷内では「ケチ」「金にうるさい」と嫌われたらしい。しかし、その才覚は多くの人たちに認められ、ロバート・ピール首相も、微妙な問題が起こるとまずアルバートに相談していたという。ヴィクトリア女王が名君たりえたのも、アルバート公の存在があってのことだったのだろう。そのアルバート公が42歳の若さで亡くなった時には、深く嘆き悲しみ「私の人生は終わった」と宮殿に閉じこもってしまったそうだ。


舞台となっているのは、ヴィクトリア女王が即位した頃(1837年)の前後。ヴィクトリア女王の若き日が舞台。ウィリアム国王の姪に当たるヴィクトリアは王位継承者の筆頭として常に厳重な警護や監視の元で息苦しい生活を強いられてきた。国王が病に倒れ、いよいよヴィクトリアに王位が近づいてくると、彼女の権力をめぐる政争と、彼女の夫をめぐる争いは激しさを増していく。アルバートも、ベルギー国王レオボルトの意を受けて、ヴィクトリアに接近するが、彼女の美しさに心を奪われる。最初は、自分に近づいてくるほかの多くの男としか見ていなかったヴィクトリアも、アルバートが自分の気持ちを正直に打ち明けたことで、逆にアルバートに好意と信頼を寄せるようになった。やがて来たその時。国王が倒れ、ヴィクトリアはついに女王に即位した。ヴィクトリアはメルバーン卿を重用し、自分から権力を奪おうとするケント公爵夫人とコンロイを権力の座から引き下ろそうとするが、頼みのメルバーン卿も失脚してしまい……。


おススメ度: 82回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞、美術賞、メイクアップ賞にノミネートされた作品とあって、映像や美術に関してはすごくいい映画だったと思った。個人的には、重厚な歴史劇を期待したいところだったので、もっと王室内のゴタゴタや、勢力争い。特に、当時の王権と議会制民主義の関わりについてもわかりやすく描いてほしかった。何より物語自体が尻切れトンボな感じがして消化不良な感が強い映画だった。おススメ度はにしている。




【ヴィクトリア女王関係】