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歴史映画紹介


アビエイター(2004年)


The Aviator/アメリカ

監督:マーティン・スコセッシ

<キャスト>  ハワード・ヒューズ:レオナルド・ディカプリオ  キャサリン・ヘプバーン:ケイト・ブランシェット  エヴァ・ガードナー:ケイト・ベッキンセイル  エロール・フリン:ジュード・ロウ 他

2005年劇場公開(松竹=日本ヘラルド映画)



The Aviator (2004) - Movie Trailer



20世紀を代表する大富豪ハワード・ヒューズ(1905年〜1976年)の半生を描いた作品。主演はレオナルド・デカプリオ。「地球上の富の半分をもつ」とまで称された男が、最も情熱を傾けた映画事業と飛行機事業に会社を傾かせてまで総力を注ぎこむ姿が描かれている。しかし、聴力障害や、強迫性障害、事故に遭ったことで麻酔による麻薬中毒にかかり精神衰弱が顕著になったことなど、心を病んでいく姿も描かれている。

物語の始まりは20世紀の初頭。1人の少年が母親に体を洗われているところから始まる。彼が将来のハワード・ヒューズ。成長したヒューズは、有り余る財力でもって映画制作、飛行機制作にのめりこむ。キャサリン・へプバーンとの恋愛と失恋、偵察機の試験飛行中の事故、巨大航空機会社と癒着の関係にあったオーウェン・ブリュースター議員との対決。ヒューズは、幼いころに母親に刷り込まれたQUARANTINE(感染予防のための隔離)という言葉に常に縛られ続け、一つの困難に直面するたびに、ヒューズはその言葉に深く深く締め付けられていく。

正直な感想としては……少し綺麗すぎるのではないか? という感じ。映画制作や飛行機に全力を注ぎ壮大に夢を語る場面と、試写室に全裸で立ち、牛乳瓶に排尿しそれをため込んでいるような場面、厳重に封印された部屋の中で誰も寄せ付けず髪も髭も伸び放題になっているような明らかに精神を壊していく場面にあんまりギャップを感じない。精神を病んでいく場面は、もっと徹底的にやったほうが良かったのではないだろうか。

全幅が97.54メートルの超巨大航空機H−4 ハーキュリーズが空を飛ぶ場面はなかなか壮観。ヒューズの夢の集大成が描かれる場面だが、実際には高度20メートル、速度130キロ。距離はわずか1.6キロしか飛ばず、2度と飛ぶことはなかかったそうだ。

おススメ度: とても奇麗な映画だった……これは自分の中ではあまり褒め言葉ではない。大企業と癒着してヒューズを退けようとする議員を論破する場面は溜飲の下がる場面。しかし、精神を病んでいくような場面に凄みというか、そういうのが見えない。本来えぐいと感じるはずのシーンがあんまり綺麗すぎて、個人的には甘いと感じた。おススメ度はにしている。



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