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歴史映画紹介


ローマ帝国の滅亡(1964年)


The Fall of the Roman Enpire/アメリカ

監督:アンソニー・マン

<キャスト>  ルキラ:ソフィア・ローレン  リヴィウス:アレック・ギネス  コモドゥス:スティヴン・ボイド 他

1964年劇場公開(COL)



TrailersFromHellXtra - The Fall of the Roman Empire



古代ローマの衰退が始まった時期を舞台にした歴史大作。『グラディエーター(2000年)』の製作者もこの作品を参考にしたらしい。ほぼ同時期を舞台にしているが、『ローマ帝国の滅亡』ではマルクス・アウレリウス帝が死んで、コンモドゥス帝の時代をローマ衰退の始まりと位置づけているようだ。グラディエーターもこの作品も、マルクス・アウレリウス帝には跡継ぎには他に意中の相手がいたという設定になっているが、5賢帝の1人と称される彼が、息子とはいえあのような人間に皇帝位を継がせることを本意にしたはずが無いという考えからだろうか。ただ、実子以外の人間に皇帝位を渡せば、それだけで混乱を招く可能性もあったように思う。彼の考えは、きわめて現実的であったようにも思うのだが。


物語は、属州の蛮族との戦いから始まる。その戦いの中でマルクス・アウレリウス帝は、後継者に、享楽にふける息子のコモドゥスではなく、忠実な将軍リヴィウスを指名することを内々に決めていた。しかし、謀略により、その意志を公にすることなく皇帝は死んでしまう。リヴィウスは、亡き皇帝の意思に反してコモドゥスを皇帝にした。しかし、コモドゥスはリヴィウスや妹のルキラを危険視し、ローマから遠ざけようとする。暴君としての顔を見せ始めたコモドゥスについに反乱の火が上がる。


大量のエキストラを配した戦闘の場面や、ローマの大軍団の映像はすごい。1950年代から60年代後半のハリウッドの大作史劇らしい、とてもスケールの大きな作品。この作品では、ローマ帝国の滅亡を内部からの腐敗だったと位置づけている。もちろん、それは一因だろうし、この場で古代ローマの衰退について語るつもりも無いんだけれど……しかし、ローマ帝国(西ローマ帝国)の滅亡はこれから300年も先の話。それも、ゴート人やゲルマン人の侵入によってだった。ローマの崩壊の始まりをコモドゥスに押し付けるのはあまりにも気の毒に思う。ローマ帝国の滅亡というのは、ローマ帝国とは何であったのかを考えることではないかと思う。


おススメ度: おススメ度はBにしている。グラディエーターと同時代で設定もかなり近い部分があり、おススメ度も同じをつけているが歴史劇としてはこちらのほうがおススメ。ただ、ルキラを主役にしたメロドラマの部分に力を入れたのは正直失敗だったと思う。




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