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歴史映画紹介


エリザベス ゴールデン・エイジ(2007年)


Elizabeth:The Golden Age/イギリス

監督:シェカール・カプール

<キャスト>  エリザベス1世:ケイト・ブランシェット  フランシス・ウォルシンガム:ジェフリー・ラッシュ  ウォルター・ローリー:クライヴ・オーウェン  べス・スロックモートン:アビー・コーニッシュ 他

2008年劇場公開(東宝東和)



The Golden Age Trailer - Good Quality



名作『エリザベス(1998年)』の続編。エリザベス1世が40代になった1580年代のイングランドが舞台。女王として孤独や不自由さに縛られ、表情を殺し自分自身をも殺すように政務に勤しむ日々。しかし、捨てたはずのものが実は自分の中にも残っていたことを気づかされる。女王として、女性として、葛藤するエリザベス女王の姿を、当時の複雑な世界情勢やウォルター・ローリー、べス・スロックモートンとの三角関係(と呼ぶようなものかな)を通しながら描いている。圧倒されるような映像の素晴らしさが、この作品を盛り上げ、力あふれる作品にしている。


エリザベス女王が活躍した16世紀の複雑な世界情勢を約2時間で描ききるのはさしものカプール監督といえども難しかっただろうと思う。前作同様、歴史に様々な脚色を加えつつ、前半の絢爛豪華な宮廷の場面とエリザベス暗殺をたくらむメアリ・ステュアートらカトリック教徒たちの陰謀。後半は侵攻を始めたスペイン無敵艦隊との一大決戦。いずれも見ごたえのある場面が続く。ただ、海戦のシーンが少々短く感じるのは、個人的には残念なところ。


脚色の仕方とかにまったく不満を感じなかった作品ではないけれど、そもそもまったく不満を感じさせない作品なんてないわけで、自分の考えなど瑣末なものなんだろう。前作よりもバランス悪く感じ、そういうところにも不満は感じるけれど、それを吹き飛ばすエネルギーにあふれた作品になっている。


前作から10年近く経ち、スターの地位を確固のものにしたケイト・ブランシェットが、孤独な一人の女性であり、そして一国を背負って立つ女王の姿を見事に演じている。前作では20代前半の娘に過ぎなかったエリザベスが、どっしりとした圧倒される威圧感ある女王に成長している。


おススメ度: 国家の元首としてのエリザベスと女性としてのエリザベス。その揺らぐ部分をしっかりと描いていると思う。ただ、あれやこれやと詰め込みすぎてはいないだろうか、とも感じた。何となく中途半端に思える。歴史映画の秀作だと思うのだが、前作のほうが面白かったと思う。おススメ度はとしている。




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