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歴史映画紹介


冬のライオン(1968年)


The Lion in Winter/アメリカ

監督:アンソニー・ハーヴェイ

<キャスト>  ヘンリー2世:ピーター・オトゥール  エレナ―王妃:キャサリン・ヘプバーン  リチャード王子:アンソニー・ホプキンス 他

1970年劇場公開(ブエナ)



The Lion In Winter (1968) - Trailer



12世紀のイングランドを舞台にした歴史大作。パッケージを見たときには、12世紀のイングランドが舞台でタイトルが『冬のライオン』ということは獅子心王(ライオンハート)ことリチャード1世を主役にした作品かと思ったが、この作品の主人公はその父親のヘンリー2世。登場人物の演技が少々舞台演劇のようにオーバーアクションに感じたが、とてもしっかりと、この複雑怪奇な人間関係を軸に描かれた名作になっている。


物語の舞台は12世紀のイングランド。ヘンリー2世は次の国王に、三男のジョンを据えたいと考えていた。そのために、愛人のアレースを娶らせようと思っていた。ところが、ヘンリー2世の不興を買い幽閉されていたエノレア王妃はリチャードを押していた。しきりに、リチャードに裏切りをたきつけるエノレア。さらにアレースの弟でフランス国王の思惑も入り混じり、反ヘンリーの動きは高まっていく。


この2人や息子たちとの関係は関係は一体どう表現したらいいのだろう。互いに憎み合っているはずのヘンリーとエノレアの関係は、しかしそこに確固とした絆を感じる。二人の間にある、形容しがたいつながりがこの作品の主軸になっている。


この作品のヘンリー2世の姿は、後の時代を舞台にした作品と違い、砦のような城に、服装も質素できらびやかさなど微塵もない。ヘンリー2世というキャラクター作りのためでもあるのだろうが、まだまだ王権が確立されているとはいいがたい、権力も金も集まってきていなかったこの時代をあらわしていると思う。


おススメ度: 重厚な歴史ものでありながら、退屈させない作品になっていると感じる。多少盛り上がりに欠ける感じがしないでもないが、とにかく複雑怪奇なこの時代を丁寧に調理した名作だと思うので、おススメ度はとしている。




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