TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


13デイズ(2000年)


Thirteen Days/アメリカ

監督:ロジャー・ドナルドソン

<キャスト>  ケネス・オドネル(大統領特別補佐官):ケビン・コスナー  ジョン・F・ケネディ(大統領):ブルース・グリーンウッド  ロバート・ケネディ(司法長官):スティーブン・カルプ  ロバート・マクナマラ(国防長官):ディラン・ベイカー 他

2000年劇場公開(日本ヘラルド映画)



Trailer Thirteen-Days



1962年の10月に起きたキューバ危機を描いた作品。キューバ危機はアメリカからわずか140キロほどしか離れていないキューバに核ミサイル基地が建設されるという、対応を誤れば第3次世界大戦に発展しかねない事件でもあったが、最終的にソ連が基地を撤去し、米ソは共存の意思を再確認した。


ハリウッドが初めてキューバ危機を正面から描いた作品。エンタテイメントとしての出来は素晴らしい。海上臨検の場面など、緊張感を持たせるべきところは緊張感を持たせ、抜くべきところは抜き、ちゃんと起伏あるストーリーになっている。時折出てくるモノクロの画面はちょっと好きにはなれなかったが。結果は分かっていても、最後まではらはらしながら見ていた作品だった。基地建設が確認された10月16日からの13日間にその焦点を絞り、ソ連側、キューバ側の動きを全く見せないことで、密度の高い作品になっていたと感じる。


ただ、話の流れが、悪者のソ連が一方的にキューバに核ミサイル基地を建設してアメリカを危機に陥れ、ケネディ大統領がその意志とリーダーシップによって、強硬姿勢を取り核戦争も辞さずと息巻く国防総省や軍を説き伏せながら、ぎりぎりまでその妥協点を探し、最後はリーダーの賢明な意思でその危機を脱する……という感じになっている。そのため、「あまりに好戦的にすぎる」と、国防総省からも協力を拒否されたという逸話も残っている。


アメリカ側から見た一方的な描き方だ、と非難されても仕方ないだろう。なぜ、全面戦争を覚悟してまでキューバは核ミサイル基地を受け入れなければならなかったのか、という疑問は全く無視している。1959年のキューバ革命以降、アメリカはカストロ暗殺を狙ってCIA工作員による破壊作戦を行っていたと言われ、数百人の犠牲者が出たと言われる。62年10月20日に「マングース作戦」というキューバ侵攻作戦を行おうとしていたことにも全くスルー。やはり、アメリカのプロパガンダ映画と言われても仕方ないだろう。これはこれとしてぜひ、キューバ側、ソ連側から見たキューバ危機を描いた作品を製作してもらいたい。


おススメ度: 確かに、一方的なアメリカ側からみた作品、ケネディ兄弟を美化しすぎた話と言われても仕方のない作品ではあるが、個人的には結構好きだったので、おススメ度は。「キューバ危機。それはアメリカが震え上がった2週間(だったかな)」 というナレーションのCMが好きで、観に行った作品だったが、CMを観て観てみたいと思って見に行ったことはあまりなかったのでそれも個人的には印象に残っている。最後まではらはらしながら観ることができるポリティカルサスペンスに仕上がっている。



【関連商品】