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歴史映画紹介


トラ・トラ・トラ!(1970年)


Tora! Tora! Tora!/アメリカ・日本

監督:リチャード・フライシャー  舛田利雄  深作欣二

<キャスト>  キンメル太平洋艦隊司令長官:マーティン・バルサム  山本五十六海軍中将:山村聡  ショート将軍:ジェイソン・ロバーズ  スチムソン陸軍長官:ジョセフ・コットン 他

1970年劇場公開(FOX)



トラ・トラ・トラ! 予告編



太平洋戦争の発端となった日本軍による真珠湾攻撃を描いた作品。当初は、黒澤明がメガホンを取る予定だったそうだが、紆余曲折あってこの作品が生まれた。正直、自分が生まれる前の話なので何とも書きようもないのだが、黒澤明が真珠湾を撮っていればと思っていた人も多いのだろうか。真珠湾攻撃という、太平洋戦争の発端となったこの攻撃を、日米合作映画ということもあり、両国の流れを丁寧に描き、バランスよく描いている。


日本軍の兵士がずいぶん勇敢に、アメリカ軍のルーズさが強調されている感じはあるが、日本兵からしてみれば命がけの任務であり、アメリカからしてみればまさかアメリカが攻撃を受けるなどと思っていないから上も下も弛緩状態になっていてもおかしくない。せっかく設置されたレーダーの監視員が不審な影を見つけて報告を入れても、本土の陸軍航空隊が来ることを知っている責任者は「ああそれは大丈夫だ」と確認も入れずに即答する。現場は現場で、一体どのくらいの機影が発見されたのか、どの方向から飛んできているのかも伝えない。


後半の真珠湾攻撃の場面は、CGを全く使わない時代に撮影されたとは思えない迫力ある映像。だが、面白いのは前半。警告を発する者はいた。しかし、行動すべき人間が動かない。動きが鈍い。その帰結として真珠湾攻撃が起きる。これらについてもできるだけ史実に忠実に作られているらしい。


真珠湾攻撃は幻の戦果だという。確かに多数の戦艦を沈めたがサルページ施設や原油施設を破壊せず、沈めた戦艦もすぐにサルベージされて復活した。ハワイの真珠湾を経由しないと原油の補給を受けることができないため、太平洋の制海権を手に入れることができる。戦後のアメリカの研究レポートでもそれらに触れ、第二次攻撃がなかったことはアメリカにとって非常に幸運であった。と結論付けているという。トラ! トラ! トラ! では第二次攻撃を求める兵士や将校に無傷で国に返すことが自分の役目と航空艦隊司令官の南雲中将は言う。彼は(あくまでもトラ! トラ! トラ!の南雲中将は)、きっと何のために真珠湾を攻撃したのかわからなかったのだろう。


おススメ度: 真珠湾攻撃を描いた名作。脚色はあるのだろうが当時の情勢を忠実に再現していると感じる。零戦の空撮のシーンなどは現代でも通用する素晴らしい映像となっている。ここまで褒めておいて、おススメ度をとしているのは、幻に終わった黒澤版に少し思いを寄せてしまうから。実現していたら、黒澤明監督の個性が溢れた傑作になっていたのか、あるいは……。そういった意味ではとてもバランスの良い作品だったと思う。




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