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歴史映画紹介


トリスタンとイゾルデ〜あの日に誓う物語〜(2007年)


Tristan + Izolde/アメリカ

監督:ケヴィン・レイノルズ

<キャスト>  トリスタン:ジェームス・フランコ  イゾルデ:ソフィア・マイルズ  マーク:ルーファス・シーウェル 他

2006年劇場公開(FOX)



Tristan and Isolde Trailer



5世紀のイギリスを舞台に、2つの対立する部族の青年と王女の許されない愛の物語。原作はアーサー王の円卓の騎士の一人であるトリスタンとアイルランド王女イゾルデの許されない愛の物語(『トリスタン物語』)。もともとは独立した文学作品だったが、やがてアーサー王伝説に組み込まれたとされる。16世紀の劇作家のシェイクスピアはロミオとジュリエットをトリスタン物語から着想を得て書き上げたと言われている。


物語の舞台となっている5世紀のプリテン島は、かつての強大な武力を失ったローマ帝国が撤退し、様々な領主が乱立していた時代。大陸からの勢力の脅威にもさらされ、長い時間をかけて今日のイギリスが形成された。


ローマの支配から解放されたイギリスは、様々な領主が乱立する時代を迎えていた。そんな中、アイルランドは海に護られ繁栄し、イギリスにも強い支配力を保っていた。その支配から解放されるために、イギリスを一つにしようと画策したのがトリスタンの父親だった。しかし、その企てはアイルランド王に露見し、集まった領主たちと共に、トリスタンの両親も殺されてしまう。その9年後、マーク領主に育てられたトリスタンは立派に成長した。軍の指揮官として上陸したアイルランド兵を壊滅させたトリスタンだったが、戦いの最中、敵の兵士の刃についていた毒によって命を落としてしまう。王を弔うのに用いられる葬送の儀式で海へと送り出されたトリスタンだったが、彼は蘇生しアイルランドの海岸に流れ着いた。そこで、アイルランドの王女・イゾルデに出会う。懸命に看病するイゾルデに、トリスタンは恋愛感情を抱くが、2人はもともと結ばれることの無い運命。イゾルデはそう思い、自分の名も、身分も隠して付き合っていた。そのことが、後の悲劇に繋がることも知らずに……。そして、2人は別れ、やがて再会するのだが……。


個人的には好きな作品。内容的に突出した部分はあまり無いが、トリスタンとイゾルデの運命の悪戯とも言うべきすれ違いが、とても物悲しい作品になっている。でも、一番気の毒なのは、最後まで蚊帳の外に放り出されていたマーク王だろう。真実を目の前に突きつけられた場面はいかにも哀れだ。


おススメ度: この手の悲劇の話って結構好きなので評価は高め。ただし、トリスタンとイゾルデの長大で複雑な物語をバッサリとカットしたため、大恩あるマーク王への忠誠とイゾルデへの愛情との間の葛藤や婚約者を殺されその相手を愛してしまうことになるイゾルデの葛藤、などが弱く感じる。マーク王もいい人すぎて、背徳の愛にはまっていく2人の悲劇を弱いものにしてしまっていると感じた。Aはちょっと付けかねるということでおススメ度はとしている。




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