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歴史映画紹介


U−571(2000年)


U-571/アメリカ

監督:ジョナサン・モストウ

<キャスト>  マシュー・マコノヒー  ビル・パクストン  ハーヴェイ・カイテル  ジョン・ボン・ジョヴィ 他

2000年劇場公開(ギャガ=ヒューマックス)



U-571 Trailer



【ユーボート】 Unterseeboot (ウンターゼーボート)というドイツ語で潜水艦の意味の言葉を、短縮してU-bootと呼ぶ。第二次世界大戦中のドイツ海軍の潜水艦の代名詞だった。日本では英語読みのU-boat(ユーボート)と呼ぶのが一般的なようだ。第2次世界大戦中は、主にイギリスから植民地へ向かう通商船を攻撃するのに用いられ、大西洋を荒らしまわりイギリスを震え上がらせた。当時イギリス首相のチャーチルは、「私が最も恐れたのはUボートのみ」と語るなど威力を発揮したが、連合軍はUボートへの対策を念入りに行い、特にドイツは電子戦において連合軍に圧倒的に劣っており、1942年以降、Uボート部隊は大西洋で不利な戦いを強いられるようになる。


1942年を舞台に、極秘任務を受けたアメリカ海軍の潜水艦乗りの奮闘を描くアクション作品。アクション作品と書いたのは、ミリタリー面とかは気にし出すと気になるところがあんまりにもたくさんあるからで……いきなり、アメリカ海軍の潜水艦乗りがドイツの潜水艦に乗り込んで動かせるのか、とか、10人にも満たない数で潜水艦というのは操作できるのか、とか、大西洋のど真ん中をドイツ軍の哨戒機が飛びまわっているのも変じゃない? 機雷をぼこぼこ落とされている割に沈まない……Uボートってこんなに丈夫だったんだなぁ、とか。魚雷一発で沈められる駆逐艦というのも……。とにかく気にし出したらきりがないので、気にせずに破損した潜水艦内部という特殊な空間の中で、スクリューが動かず、駆逐艦から落とされた機雷が次々と爆発し、潜水艦が水圧で悲鳴を上げてどんどん浸水してくる中、最後まで生き残ろうとした男たちの奮闘を迫力ある映像と音楽で演出しようとした作品、としてみれば、個人的には優れた作品だったと思える。


物語の舞台は1942年。大西洋でドイツ海軍の潜水艦U−571が戦闘で故障して本国へと救援を要請する。それを知ったアメリカ海軍は、潜水艦S33を差し向け、これを奪取する計画をたてた。その目的は、連合軍を悩ませていたドイツの暗号変換装置エニグマを奪取すること。S33はこの困難な任務を受け、U−571に接近しS33の副長を含めた制圧部隊が首尾よくこれを奪取した。ところがその直後、突如現れたドイツ海軍によってS33は撃沈され、海に振り落とされた制圧部隊の面々はU−571に逃げ込んだ。操作方法すら充分に分からないまま起動させ、ドイツ海軍の潜水艦を撃沈することに成功する。そのまま漂流し、救援を待つことにしたU−571だったが、ドイツ海軍の偵察に発見され駆逐艦と一戦交えることになる。


温厚で人の良かった副長が、隊員の命を背負うことになり、冷徹な指揮官へと変わっていく様には凄みを感じる。しかし、他のキャラクターに関しては心理描写はほとんど行われない。そのことで、水兵のストイックさが伝わってきたと思う。


ちなみに、ドイツ海軍からエニグマを奪取するという作戦はイギリス軍が行ったものでアメリカ軍が行ったことではないそうだ。実際にはアメリカ軍も実行したのかもしれないけれど。戦争は情報を制したほうが勝つ。そのことは忘れてはいけないと思う。


おススメ度: ……潜水艦ものに外れなしというけれど、これはワンランク落ちるかな、と思う。実際には元潜水艦乗りに監修を依頼するなどデティールにこだわった作品らしいが……あれだけぼこぼこ爆弾落とされて沈まない潜水艦というのはそれだけでリアリティを失ってしまう。あるいは、あんなに簡単に沈没してしまう護衛艦に対しても。第二次世界大戦を描いた戦争映画としてはイギリスの戦果をパクッたようにしか思えないし、おススメ度はにしている。




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