TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


沈黙の戦場(2007年)


ZIVI I MRTVI/クロアチア

演出:クリスチアン・ミリッチ

<キャスト>  フィリップ・ソヴァゴヴィッチ  ヴェリボール・トピッチ 他

劇場未公開


ボスニア・ヘルツゴビナ紛争(1992年〜1995年)は、旧ユーゴスラビアから独立したボヘニアの中で民族間の対立が激化。互いに民族浄化を目指して虐殺を繰り返した凄惨な戦争であり、その被害は死者20万人、難民避難民が200万人という、第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の被害となった紛争である。


この『沈黙の戦場』は、セルビア人と泥沼の戦いを続けるクロアチア軍の一部隊の兵士が主人公。そこに、第二次世界大戦中のパルチザンとの戦いを続けるクロアチアのウスタシャ軍の兵士のたどった運命を交錯させながら、50年の時を超えた呪われたドラマを描いている。


戦闘の場面は秀逸。狂気に支配された戦場がしっかりと描かれている。口に出して、戦争の無意味さなどを説いたりするわけではないが、ラストシーンは虚しさばかりが残る。時を越えて、幾度となく血に染まり続けた大地の無情な歴史が凝縮されたラストだと感じた。


おススメ度: ボヘニア・ヘルツゴビナ紛争自体をこの映画で感じることはできないと思うが、戦争の虚しさはひしひしと伝わってくる。戦争なんてすかっとするもののはずがないのだ。エンターテイメントとしては、もう少し50年前の戦争中の話とうまくリンクさせてほしかったかなと思う。おススメ度はにしている。




【ボヘミヤ・ヘルツゴヴビナ紛争】