TURNING☆POINT〜世界史(西洋史)を舞台にした歴史映画・DVD紹介のサイト〜


カスタム検索


歴史映画紹介


さよなら、アルマ 〜赤紙をもらった犬〜(2010年)


日本

演出: 一木正恵

<キャスト>    朝比奈太一:勝地涼  高橋史子:仲里依紗  有川直哉:玉山鉄二  川上健太:加藤清史郎  川上千津:松本春姫 他

TVM


戦時下の日本。人間だけではなく多くの犬も、召集され戦地に送られていた。という時代背景をもとに、水野宗徳氏の小説『さよなら、アルマ』を原作にした戦争映画。2010年12月に放送されたものに、16分シーンを追加して完全版として2011年2月に放送されたNHKスペシャルドラマをDVD化。満州に渡った一匹の軍犬とその相棒となった男の運命を描いている。


犬と人間の付き合いは、文明の歴史と同程度に古いものだという。犬の持つ忠誠心や頭のよさ、嗅覚などをはじめとした高い能力は人間にとって最良のパートナーであったし、これからもあり続けるだろう。軍用犬の価値も現在でも高く、自衛隊でも採用されているらしいし、警察犬や麻薬探知犬、災害救助犬などの活躍はよく耳にするところ。しかし、その反面、人間は時として軍用犬に対して驚くほど冷淡な仕打ちをする。旧帝国陸軍でも多くの軍用犬が戦地に送られたが一匹も戻ってこなかったという。旧ソ連では大戦中、大戦地雷を抱えて敵戦車の下にもぐり込ませ、軍用犬もろとも爆破するような使い方までしていたという。


物語の登場しているアルマ号自体は、存在はしたようだが、その後の消息は不明で、水野宗徳氏が、一枚の写真をもとに膨らませていった物語だという。


物語の舞台は、戦時下の日本。たまたま、アルマというシェパードを引き取ることになってしまった獣医学生の朝比奈太一だったが、時は、人間も食べる物がままならないご時世。アルマを腹いっぱい食べさせてやるために、軍犬としての訓練を受けさせる太一。実際に戦場に送られることはないだろうと高をくくっていた太一だったが、何とわずか5ケ月でアルマに召集令状が届き、戦地へと送られることに。アルマのもとの飼い主の子供たちとの約束を守れなかったことや、アルマを戦地に送ってしまったことに心を痛めた太一は、アルマが満州にいることを知り、自らも軍犬の訓練士として満州に向かうことを決意する。


おススメ度: 犬好き、動物好きの人には涙なくして見られない作品だろうと思う。戦場では軍用犬をはじめ、兵馬や伝書鳩など、多くの動物たちも犠牲になった。人間が始めた戦場で、必死に任務を全うし、時に戦場で荒んだ兵士の心を癒し、最後は全員がアルマを帰還させるために一丸になる。改めて、戦争の不条理、残酷さを感じる作品になっていると思う。おススメ度はCにしている。





【原作】