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歴史映画紹介


クライマーズ・ハイ(2008年)


日本

監督:原田眞人

<キャスト>  悠木和雄:堤真一  佐山達哉:堺雅人  玉置千鶴子:尾野真千子  安西耿一郎:高嶋政宏  白河頼三:山崎努 他

2008年劇場公開(東映=ギャガ・コミュニケーションズ)



映画「クライマーズ・ハイ」予告編



【日本航空123便墜落事故】 1985年8月12日。羽田発伊丹行きの日本航空(現:日本航空インターナショナル)123便が群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落した。乗員乗客524名のうち死者520名、生存4名という日本航空史上最悪の航空機事故。1987年6月19日に公表された事故調査委員会の報告書では同機がしりもち事故を起こした際に、ボーイング社の修理が不十分だったことによる圧力隔壁の破損であるとされた。一部の遺族からは再調査を求める声が今なお起こっているが、現在に至るまで行われていない。


日本航空123便墜落事故の報道の舞台裏を、作家の横山秀夫が記者だったころの経験をもとに、群馬県の架空の地方新聞社、北関東新聞社を舞台に、歴史上類を見ない大事故に遭遇した新聞記者たちの奮闘を描く。


主人公の結城は、一匹狼の遊軍記者として、北関東新聞社に勤務していたが、墜落事故が発生し、全権デスクに任命される。しかし、結城や同期の部長、上司などは大久保清事件、連合赤軍事件といった大事件のキャリアがあった。新聞社内での足の引っ張り合いなどに、事件を追う意味を見失いかけていた結城は、事故報道の新聞記事を求める市民の姿を目の当たりにし、報道人としての自分のありかたを思い出す。


これは観る側の(つまり自分の)スタンスの問題になろうが、事故があまりに大きすぎ、新聞社内の内部争いや抜いた抜かれたの話など、「それがどうした」という気になってくる。脚本も、友人の死とかセクハラ騒動とか、絶縁状態になった息子の話とか、色々枝葉を広げている割に、全部バラバラに進行していた気がするので、個人的には感情移入しづらい作品に感じた。このような事故は二度と起きてほしくないと感じるが、この作品でこの事故の悲惨さを感じるかどうか……。


作中、事故現場に最初に到着した神谷が、自分たちの記事が使われていないことにキレて、結城にまるでスプラッタ小説のような記事を突きつける。結城は、神谷に怒鳴り返す。「これだけは覚えておけ。事故で死んだ520人は、お前を調子づかせるために死んだんじゃない!」 正直、この台詞をそのままお返ししたい。個人的に何より嫌いだったのは、終始キレっぱなしのこの主人公だったのだから。


おススメ度: クライマーズ・ハイとは登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感がマヒした状態だという。前代未聞の墜落事故を前にした記者たちの興奮状態が伝わってくるような演出の仕方だが、個人的にはやりすぎの感があり、個人的にはNHKドラマのほうが好きだった。おススメ度はとしている。



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