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歴史小話


大陸移動説


現代では、大陸は地球表面上を移動してその位置や形状を変えるという大陸移動説は実証された学説としてプレート・テレニクス説の中に組み込まれていますが、その主張の起源は古くには16世紀にまで遡り、幾度となく提唱されてきました。

最も有名なのが、1912年1月6日にアルフレッド・ヴェーゲナーがドイツ・フランクフルトで開催されたドイツ地質学会で初めて発表したものです。

ドイツの気象学者だったアルフレッド・ヴェーゲナーは、1910年ごろに世界地図を見て南大西洋を挟んで、南アメリカ大陸の東海岸線とアフリカ大陸の西海岸線がよく似ていることに気づいた事をきっかけに、大洋を挟んで存在するそれぞれの大陸は、もとは一つの大陸であったのではないかという仮説を立て、地質・古生物・古気候などの資料を元に大陸移動説を発表しました。

1915年から1929年にかけて、その著書『大陸と海洋の起源』により、大陸地動説を唱えましたが、ヴェーゲナーの専門が地質学ではなく気象学であったこと、大陸が移動する推進力が見つけられなかったことなどが理由となり、当時の地質学者は「大陸は沈下することはあっても移動することはない」として、批判しました。

大陸移動説は1930年のヴェーゲナーの死後、忘れ去られた学説になりますが、第二次世界大戦後、原動力をマントル対流であるという仮説が唱えられ、さらに岩石に残された過去の地磁気の調査によって「大陸が移動した」と考えなければ説明できない事実が判明。大陸移動説を発展させる形で地殻変動を総合的に説明できる説としてプレートテクトニクス理論が提唱されました。現在ではヴェーゲナーの大陸移動は再評価され、「古くて最も新しい地質学」として高く評価されるに至りました。