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歴史映画紹介


官僚たちの夏(2009年)


日本

製作総指揮:貴島誠一郎  演出: 平野俊一  大岡進  松田礼人

<キャスト>   風越信吾:佐藤浩市  庭野貴久:堺雅人  鮎川光太郎:高橋克実  西丸賢治:佐野史郎  玉木博文:船越英一郎  池内信人:北大路欣也 他

2009年7月〜9月 TBS系TVドラマ



官僚たちの夏 Opening



2009年夏の連続ドラマ。戦後から昭和40年代までの高度経済成長の日本を舞台に、日本の未来のために活躍する官僚たちの姿を描く。原作は城山三郎の同名小説。このドラマが放送された当時、長年続いた自民党政治から、脱官僚を公言する民主津へと政権が移ろうとしていた(ドラマが放送されていた2009年8月30日に衆議院総選挙が行われ民主党が過半数を獲得し政権を奪取した。)時だったので、「なぜ今この時に?」という感じはあったが、それは昨今の昭和の高度経済成長期を懐かしむ風潮に乗ろうとしたのか、もっと他に考えるところがあったのか。個人的には時代背景を織り交ぜつつ、真摯に日本が最も元気で未来への希望にあふれていた時代を描いていた良作だと感じた。しかし、残念ながら視聴率は低迷した。


『官僚たちの夏』の主人公となるのは、通産官僚の風越信吾。モデルとなっているのはミスター通産官僚と呼ばれた佐橋滋氏。ほかの登場人物にもモデルが実在する。風越は、日本経済が登り坂になるにつれてアメリカからの自由化の圧力に屈し、解放を急ごうとする同期でライバルの玉木や、政治家の池内らと対立し、日本の産業を保護する政策を実施しようと奔走する。


大衆車や電算機など現在の日本の主要産業が当時どのような見方をされていたのか、公害に対する当時の認識がどうであったのか、当時の炭鉱の労働争議とは一体何であったのか。いろいろと考えながら見られる作品であったように思う。残念ながら、後半視聴率は一桁にまで低迷した『官僚たちの夏』だが、必ずしも風越=統制経済=善、玉木=自由競争=悪 という描き方をされるのではなく、未来を見据えた努力を描いた真面目なドラマだったと思う。


おススメ度: ただし、どうも産業行政万歳という作品になってしまっている感が強く、キャラクターを少々美化しすぎてはいないかという感じがする。鮎川の死も、どうも美化されすぎているように感じた。現在に大きな禍根を残している政策だって多。もっと皮肉を利かせた作品かと思っていたが、いい意味でも悪い意味でも割と真っすぐなドラマだったと思う。見やすいし、重厚なキャストに演出……なのだが、おススメ度はとしている。




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