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歴史映画紹介


5.近代史を舞台にした歴史映画



このサイトでの近代の区分は1791年のフランス革命のころから1945年の第二次世界大戦終結ごろまでとしています。近代という時代区分の下限というのは本来存在しない(現代と区分する場合もある)ようですが、とりあえずこのサイト上での分類ということで、このような年表上での区分としています。ただ、アメリカに関しましては、アメリカ独立戦争(1775年〜1780年)以後を、近代としています。また、1914年〜1945年の第一次世界大戦から第二次世界大戦の間の戦闘や戦争を舞台として扱ったものは、『6.第一次世界大戦〜第二次世界大戦を舞台にした歴史映画』の項に置いてあります。

ヨーロッパでは、フランス革命以後、革命を成し遂げたフランスと王権の残るヨーロッパの諸国との間で激しい対立が始まります。フランス革命は、内外に混乱と流血をもたらします。この混乱を武力によるクーデターで解決したのが、ナポレオン・ボナパルトでした。ナポレオンはフランスを掌握した1799年以降、ナポレオン戦争と呼ばれる対外戦争を繰り広げます。1804年にナポレオン法典を成立させ、皇帝ナポレオン1世として即位します。ヨーロッパに次々戦禍を広げるナポレオンでしたが、対イギリスではトラファルガーの海戦で敗れ、イギリス封じ込めのために大陸封鎖令を発します。それに従わなかったロシアを討つためのモスクワ遠征は無残に失敗に終わり、大勢の兵士を失い、ナポレオン凋落のきっかけとなりました。ロシア・プロイセン・オーストリア連合軍にライプツィヒで敗れたナポレオンは1814年3月にパリを陥落させ、退位させられた後、イタリア北西部のエルバ島へと流されました。ナポレオンはエルバ島を脱出しフランス皇帝に返り咲きますがワーテルローでイギリスに敗れ、南大西洋のセントヘレナ島に流刑にされました。

ナポレオンがエルバ島に流された1814年からウィーン会議が開かれます。これは、ヨーロッパの在り方をフランス革命以前の状態に戻そうという試みでしたが、ナポレオン戦争でヨーロッパ中に広まったフランス革命の精神、自由主義・国民主義の動きを抑えることはできず、封建主義の社会は崩壊に向かっていきます。

18世紀半ばに、イギリスで道具から機械への産業革命の動きが始まります。19世紀に入るとその流れはヨーロッパ中に広まり、機械と原動機(蒸気機関)による社会生産力は飛躍的に増大し資本社会の成立、市民社会の成立をもたらします。市民革命と併せて二重革命などと呼ばれます。伝統的な貴族社会から資本家による社会へと移行していきましたが、資本家と労働者の社会構造が確立されて行きました。

長らく統一が遅れていた神聖ローマ帝国(ドイツ)では、ナポレオン戦争によって完全に解体されました。産業革命によりプロイセン王国がドイツの経済の中心として、最大の工業国として君臨するようになっていました。19世紀の中ごろ、統一を求める動きが強くなり、下からの統一が目指されましたがこれは挫折しました。上からの統一の動きとして、強大な国か諸侯を主軸とする統一が目指され、その中心を巡りプロイセンとかつての神聖ローマ帝国皇帝のオーストリアが戦い、鉄血政策を唱える宰相ビスマルクによって大国化が進められてきたプロイセンが勝利し、その後フランスの介入も跳ね返し統一を果たしました。プロイセン国王は、ドイツによるプロイセン併合と抵抗したといわれますが、ビスマルクらの強い後押しもあり使い慣れたプロイセン国王の称号を捨てしぶしぶドイツ皇帝の肩書きにサインしたといわれます。

1812年の米英戦争で経済的な確立を果たしたアメリカは30年代に産業革命が北部を中心に起こります。海外市場に頼る必要のなかった広大な領土を持つアメリカは1840年代以降にはイギリスに次ぐ産業資本大国へと成長していました。アメリカ南部ではタバコと綿花を主要な農産業としており、大規模な農園で働かせるために人口の3分の1もの黒人奴隷に頼っていました。しかし、北部を中心に奴隷制度廃止を訴える声が高まり、奴隷解放支持者のリンカン大統領の当選をきっかけに南部諸州が離脱し南北戦争が始まります。4年にわたるアメリカ最大の内戦により、南部は北部の産業資本に取り込まれました。19世紀の終わりにはイギリスを抜いて世界最大の工業国となっていたアメリカは、当初は不干渉主義を取っていましたが、後に帝国主義へとその政策を転換していきます。

日本でも、1853年のペリー来航から、いわゆる幕末が始まりました。当時政権を握っていた徳川幕府は没落し、天皇陛下を中心に、京の公家、幕府打倒に功績があった薩摩、長州などを中心に新政府が樹立されます。戊辰戦争後、日本の政府として認められた維新政府は脱亜入欧・富国強兵のもと西洋化、軍事力強化にまい進します。アジアで初めて憲法を制定し、産業革命を成し遂げます。しかし、日本でも帝国主義の風潮が広まり日清・日露戦争を経て、韓国の併合、アジアへの侵略の道を突き進んでいきます。



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