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歴史映画紹介


桜田門外ノ変(2010年)


日本

監督:佐藤純彌

<キャスト>  関鉄之介:大沢たかお  関ふさ:長谷川京子  金子孫二郎:柄本明  高橋多一郎:生瀬勝久  岡部三十郎:渡辺裕之  関誠一郎:加藤清史郎  いの:中村ゆり  井伊直弼:伊武雅刀  徳川斉昭:北大路欣也  

2010年劇場公開(東映)



映画『桜田門外ノ変』予告編



【桜田門外の変】 安政7年3月3日(1860年3月24日)早朝。江戸幕府の大老・井伊直弼が登城の途中、水戸藩の脱藩浪士17人と薩摩藩士1人の襲撃を受け殺害される。安政5年(1858年)に井伊直弼が大老に就任した幕政は、米国との通商をめぐる問題と、13代将軍・徳川家定の後継者問題という2つの大きな問題に直面していた。老中・阿部正弘は徳川家を中心に雄藩と協調体制をとることでこの状況を打開しようとしていたが、井伊が大老に就任すると、幕府のトップダウンによる伝統的な体制による秩序を取り戻そうとした。その結果、米国と通商を結ぶことを反対していた朝廷からの勅許をとらないまま日米修好通商条約をはじめとする安政の5カ国条約の調印と次期将軍に紀州藩主・徳川慶福の擁立、さらに反対派への徹底した弾圧(安政の大獄)によって、黒船来航以来の混乱に一定の解決を見たかに思えた。しかし、この処置に不満を抱いた水戸藩士を中心とした過激派グループはその標的を井伊大老に絞り、暗殺劇を実行に移す。大老を白昼堂々と暗殺された幕府の威信は失墜し安定性は大きく揺らぐことになった。尊皇攘夷派の過激派の行動はさらに過激に血なまぐさいものとなっていった。

映画『桜田門外ノ変』は吉村昭の同名小説が原作。大老襲撃の現場の指揮官として暗殺の一部始終に立ち会った水戸藩士・関鉄之介の視点から桜田門外の変を描いている。

【ストーリー】 1860年(安政7年)2月。関鉄之介は妻と幼い息子に別れを告げて水戸藩を出奔する。江戸で同志たちと合流し大老暗殺を実行に移すためだ。井伊の専横ぶりは、尊王を是とする水戸藩にとっては到底受け入れがたいものであり、水戸藩主であったの徳川斉昭も井伊によって隠居に追い込まれていた。関ら同志たちは井伊大老暗殺を計画し、実行に移す。それから始まる関を始めとする同志たちの逃避行と、顛末が描かれる。

最初にこの映画を見たとき、こんなふうに時系列いじくりまわして行ったり来たりすることもないだろうに、と思ったものだった。一番最初に井伊大老暗殺の場面が描かれ、それからなぜ大老暗殺に至ったかが描かれ、さらにまた暗殺の場面が描かれ、浪士たちの逃避行や、次々と同志たちが捕えられたり、命を落としたたり、各藩を回り協力を求める関の姿などが描かれる。正直、別に一本道のストーリーでいいではないかと思ったが、実はこの映画、本作の監督を打診された佐藤純彌氏は、テロリストを称賛するような映画は撮れないと一旦は断ったらしい。しかし、水戸藩が正義・井伊大老は悪という構図でなくともよいと再打診した結果、ようやく引き受けたという経緯があったらしい。なので、「水戸藩が正義・井伊大老は悪」というイメージを視聴者に与えないために最初に井伊大老暗殺を持ってきたという経緯があったらしい。

おススメ度: いい意味で地味で淡々とした時代劇、という感じ。2010年のものとは思えないような古い映画に見えるかもしれないが、それもまた骨太な時代劇という感じでいいと思う。エンターテイメント性は弱いかもしれないが、個人的にはそれもまた良しと思うので、おススメ度はBにしている。


【原作】












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