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歴史映画紹介


太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男〜(2011年)


日本
監督:平山秀幸

<キャスト>  大場栄 大尉:竹野内豊  ハーマン・ルイス 大尉:ショーン・マッゴーワン  青野千恵子:井上真央  堀内今朝松 一等兵:唐沢寿明  木谷敏男 曹長:山田孝之 他

2011年劇場公開(東宝)




「映画「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男Trailer.1



【サイパン島】 太平洋戦争において、アメリカ軍は日本本土への直接空爆の拠点とするために、マリアナ諸島攻略を開始する、アメリカ軍はサイパン島を1944年6月から7月にかけて斎藤義次中将が指揮する日本軍第43師団を潰滅させ、サイパン島を占領した。サイパン島は攻略された後にグアム・テリアンなどマリアナ諸島を攻略するための拠点となり、沖縄・日本本土攻撃への拠点になった。しかし、残存した日本兵はゲリラと化して交戦を続け、アメリカ軍を苦しめた。


この映画の主人公となっている大場栄大尉は実在の人物で、サイパン陥落後も、タッポーチョ山を拠点とし、わずか47名のゲリラで45000名のアメリカ軍を翻弄し続けた。ポツダム宣言受諾を知らず、終戦後も戦い続けたが、1945年12月に、投降した。原作となっているのは、、ドン・ジョーンズの長編実録小説『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』。大場栄大尉の誇り高い戦いを、日米双方から描いている。


1944年。サイパン島。圧倒的な兵力・物量に勝るアメリカ軍の前にサイパン島はの前に、日本軍のサイパン守備隊は、玉砕する。しかし、玉砕を覚悟しながらも生き延びた大場栄大尉は、生き残った日本兵とともに、生き残って山中に逃れた民間人を守るために、無駄死にすることなくアメリカ軍への抵抗を続けることを決意する。大場大尉を頼って上官を失った兵士や民間人たちが集まり、サイパン島最高峰タッポーチョ山に潜み、ゲリラ戦を展開していく。その統率された部隊に翻弄されるアメリカ軍は、大場大尉を“フォックス”と呼ぶようになる。


戦争の悲惨さばかりを追求した映画でも、日本の軍人の高潔さを描いた戦争賛美の映画でもない。どちらかと言えば淡々とした語り口で、大場大尉も英雄として扱われているわけでもない。大場大尉も、仲間の兵士も、民間人も、アメリカ兵も、各々の立場に立って、複眼的に描けているように感じて、好感が持てた。反面、大場大尉をこぎれいに描きすぎているような感じがして、気にかかる。フォックスと呼ばれるに至るまでの狡猾な戦術や残酷さが見えてこず、アメリカ兵側も、主要登場人物が親日家だったりして、敵と相対しているという雰囲気がどうも見えなく感じた。ドラマとしては全般的に弱いというのが個人的な感想。         


おススメ度: 主演の竹野内豊さんをはじめとして、出演者が戦前の日本人をしっかりと演じていると感じ好感が持てた。日本の戦争映画の中では周作の方に入ると思うので、おススメ度はBにしている。





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